60万円で葬儀をあげられない理由を費用別に考えてみた
元葬儀社勤めというのもあり、町中で「葬儀○○万からできます」といったのぼり旗に目を引かれる。
葬儀自体価格が不透明なのもありこういった広告が出るのだろうが、バーゲンセールかのように大々的に価格を提示する姿は故人の死に値段をつけているようで何とも言えない気分になる。
それにそもそも提示されている価格で葬儀は上げられるのだろうか?
各葬儀社、さまざまなプランがあるが、今回は60万円と想定して通夜・葬儀式の二日間の葬儀をあげられるのかを考えていきたい。
結論:あげられないこともないが基本的には無理
先に結論を書いたが基本的にはほぼあげられないと考えていい。
葬儀社が言う葬儀費用は大きく分けて3つで構成されている。
①葬儀儀式費用
②食事(通夜振る舞い、忌中払い(精進落とし))
③香典返し
①は葬儀儀式にかかる費用である。
祭壇や棺、安置料、ドライアイス、霊柩車など葬儀儀式をあげる上で必要なものがこの葬儀儀式費用に含まれている。
②はもてなしの食事の部分で、お通夜の後に食べる通夜振る舞いや火葬場で食べる忌中払い(精進落とし)にかかる費用である。
③は頂いたお香典に対してその場でお返しをするお礼のお品にあたる費用だ。
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