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①消えゆくモノ~例えばTSUTAYAとか~

平日稽古をするときは、会社から近い北区の稽古場を、今回は借りることにした。北区で山手線内だと田端駅があり、そこの稽古場を利用していたが、駅の近くに変なものがあるな、と思って写真を撮っていた。


これは、まあ見ればわかるが、TSUTAYAの返却boxである。
でも、不思議なことに、どこを見回しても、返却boxはあっても、
肝心のTSUTAYAそのものが存在しない。
駅をよく見まわすと、駅前のビルには看板があって、それは写真を撮り損ねてしまったんだが、どうやら今年一月にこの駅のTSUTAYAは撤退して
しまったみたいなのだ。

以前、一連のマガジンを投稿したのだが、我らが足立区、俺の家の最寄のTSUTAYAは一足先に撤退してしまっている。そもそもまあ、音楽や映画の楽しみ方がストリーミング化した、ということが一番の理由ではあるのだが、ストリーミングに乗り切れない人や、社会構造が、日本にはかなり多い層でいると思う。ここ最近、星野源(大人計画の舞台に出てたことがもう何十年も前に感じられ・・・てか、前なのか)がやっとストリーミングを許可されたか、って感じもするし。

TSUTAYAだけじゃなくて・・・と思う。昔、いつの間にか駄菓子屋がなくなっていたように、もっと近々の、今まで当たり前だった風景が少しずつかわるような気がする。そこに齟齬を感じている気がする。
いや、俺は大丈夫。そう笑ってはいるもの、前よりは新陳代謝がうまくいかないんじゃないか。そう思ってる。それが、そこかしこで、起こってるんじゃないか。

公演する中野あくとれの、駅からの道筋が結構好きで、駅から出て、交番のある方へ曲がりそこからまっすぐ、線路沿いにいくとある、という立地が、
いつも脳みそを使わなくてよかった。そして、その歩いてく道には、線路に向かい合って、変な古い住宅があった。それも取り壊される。
 風景の変容。実はこれは「PDR/PRM」の方にすごく重点がいっていたコンセプトだった気がするが、今回の3本立にもなにかそんな空気が流れていると思う。よくわからんがね。




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