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桜井さんの誕生日にケーキを巡る大冒険?アルフィーさんたちケーキを食べる(2)

その頃、幸ちゃんは、逃げ出して桜井さんに踏まれたトカゲと再会していました

「あっ、お前、いきなり居なくなってケーキ喰ってるのか」

「オヤ、コウチャン。

イツモ ボクノ マエデ オイシソウニ ケーキ タベテ イタデショ

ダカラ、 ボクモ ケーキ タベタカッタンダ

タクロウサンノ ケーキヤニ ツレテイッテ クレタ オレイニ、モトノ スガタニ モドシテ アゲヨウ

カンヅメニ ハイッテイタ アズキノ ツブヲ カムンダ」

「ありがとう。でも高見沢と桜井の分ももらっていい?」

「コウチャン、タマニハ カイヌシト ペット ジャナクテ、 コウシテ オナジ オオキサノ ナカマ トシテ ハナシタイナ

アッ キョウ イチバン ダイジナコト、 サクライサン オタンショウビ オメデトウゴザイマス

ソレト タカミザワサンニモ ツタエテ。 アンマリ サクライサンニ マウント シナイデ。 トキドキ コトバガ キツイカラ 」

その後、幸ちゃんは差し込む光と空気の匂いを頼りに外へ出ることが出来ました

「この、缶詰めに入っていた小豆の粒を噛むんだな」

ドオオッ、カアアン!

夏のイベントで炎が立ち上(のぼ)った時のような衝撃が体を走りました

「元の姿に戻ったぁ」

「出口が見つかったぞ」「マテ、アヤシイ ニンゲン」Takamiyと桜井さんの声、それを追いかけるトカゲたちの声が地面の下から聞こえてきました

「今の音は何だ?」仕込みが終った吉田拓郎さんは、店の外でくつろいでいましたが、イヤな予感がしました。

♪誰か答えてくれー♪

「高見沢、桜井、その小豆粒を噛むんだ。早く」

ドオッ、カアン!ドオッ、カアン!ドッカーーン!!

「あーあ、俺の店が。鋼鉄の巨人にやられたみたいにボロボロに破壊された」吉田拓郎さんは呆然と立ち尽くしました

「お前たちアルフィーは、突然爆発して、俺のケーキ屋の屋根と壁を吹き飛ばしていいと思ってるんですかっ」

「いいと思っていません(福音声:夜ヒットと同じだぜ、やったもん勝ち)」

「店のケーキを全てトカゲが喰ったみたいにしたのもお前たちですかっ?」

「その通りです(福音声:女の子とキスするもケーキも、そこまで行けば先はもう早いってもんよ)」

「自分たちのしたことを反省していますかっ?」

「反省しています(福音声:自分の誕生日に酒入りのケーキがあるのがいけねぇんだよ)」

「そうか、じゃあ、お前たち全員、俺の仕事を手伝ってもらう」

わぁーわぁー わちゃわちゃ わぁー

アルフィーの3人は拓郎さんのケーキ作りを手伝いました。が、…Takamiyはケーキにも玉ねぎを丸ごと入れてしまいました

さあ 皆様 いらっしゃいませ

吉田拓郎さんのケーキ屋 開店の時間です 出来立てのケーキをどうぞ

3000円以上お買い上げの方には、先着順で玉ねぎ丸ごとケーキを差し上げます

「おい、桜井。ちょっと来い」

「ドキッ 高見沢や坂崎みたいに、拓郎さんと共演していつの間にか番組の進行任されるなんてイヤだし」

「桜井、誕生日おめでとう」「桜井、おめでとう」「もうひとつ6足したら悪魔の666」

拓郎さんも、アルフィーの3人も、お客さんたちも、幸ちゃんのトカゲも、トカゲの仲間たちも、美味しくケーキを食べました

アルフィーは十分楽しんだので「それでは、我々はこれで失礼します」と、帰ろうとしましたが、

「ちょっと待て。まだ仕事が残ってるだろう?」

Takamiyも、幸ちゃんも、桜井さんも、
吉田拓郎さんのケーキ屋さんを建て直しをすることになりました

トカゲの仲間たちが通った跡にこぼしたケーキのかけらは、なぜか『Happy Birthday 桜井』と読めたのでした


(Dedicated to ノラネコ軍団ケーキを食べる by 工藤ノリコ/白泉社)

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桜井さんの誕生日にケーキを巡る大冒険?アルフィーさんたちケーキを食べる(1)
https://note.com/nothingbutwitha/n/n0e9c1f5e85b4

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