資本論について(笑)
資本論について勉強してみた(笑)
たいそうな見出しにしてしまった。末尾の(笑)は完全に僕の逃げである。
「資本論」。。。学生運動からして、共産主義国家の成立からして、もういってみれば宗教的な意味すらもつ大著である。
本来、僕は(かっこつけだが)、歴史ある名著は原著をよむべきだ、という考えがある。理解できなかったとしても、原著にはその「妖しさ」しかり「圧倒的な魅力」のような霊性が伴っているとかんがえるからだ。
言い訳が長くなったのだが、原著は長いし解釈の仕方が多数ありすぎるし、いまの経済状況(目の前の労働環境)に対してどのように反映すればよいのかわからんので、今回は解説本を複数読んでみた。
まづ現状の理解(笑)のまとめを列挙する。
資本論は資本主義の分析本として、いまでも有用である。
資本論を通して現状の資本主義を理解することで、たまにあく大きな抜け穴にきづくことができる(これが欲しい)
資本主義については、マルクスとエンゲルスがガチで本書いて発表したくらいなので、総括することはできない。(いろんな考えがあるから)
日本における大企業の正社員は、解雇規制で守られているので、厳密には資本主義ですらない(という意見がある)
労働者の作業を効率化のために分割していくことで、労働者がその製品の全体像を把握することなく、単純労働に従事してしまうような現象を「疎外」という(初めてしった)
賃金以下の価値(生産性)を出していない場合、資本家は損をするため、労働者が資本家から搾取している、といえる(そんな気がしていた笑)
金融業界(ヘッジファンドとか)が、資本(金ね)をあっちこっちするだけで莫大な利益を出している状況について、「なんかおかしい」という人と、現状の資本主義の仕組みを利用して環境問題などの課題に取り組んだ方が「現実的だ」という意見の双方があるようだ。
資本論を通して、現状の自分の仕事や今後について考えを深めたい、というのが本来の趣旨である。
末尾はおすすめ本であり、特に山崎元さんの解説がいい。
マンガの中で印象にのこったのは、資本家の青年が「僕たちは労働者を購入することで、労働者の価値を見出してあげているのだ」というくだり。
たしかに、多くの労働者は労働者として働かないと、お金を得る手段をもたないのではないか。
山崎元さんは、読む限り、現状の資本主義肯定派である。
僕たちは、ヘッジファンドの多額のお金のやりとりを見聞きするとき、「金が欲望を生み、欲望が金を生む」といった恐怖にかられるときがあるとおもう。(貨幣の物神性)
山崎さんにいわせれば、そういったマクロではなく、ミクロ(個別企業の取引として)みるとき、資本家も得をすることもあれば損をすることもある、リスクをおっているということ。
マンガの中でも、労働者が「おれたちは汗水たらしてお金を得ているのに、なぜ資本家は、汗もかかずに莫大な金を得るのか」という発言がある。
うん。でも投資してみたらわかるが、リスクをおうってのは結構メンタル的にきついことだ。(投資信託を買っているサラリーマンも資本家ではあるらしいです笑)
資本論に限らず、哲学書とかをよむと、思想がこんがらがって、いままでとものの見方がかわる(それはいいけど、現実離れしたり、都合よくその思想
を使うことが懸念される)ので、危険ですが、魅惑的だ。
これからは、会社において
・仕事ができる人→資本家の奴隷
・仕事ができない人→資本家から搾取しているアンチヒーロー
という見方をしてしまうだろう笑
そして、リクルートスーツに身を包んだ学生たちをニュースでみるたびに
「剰余価値が並んで歩いてるな笑」と思ってしまうだろう。
長くなった。今日はこれくらいで。。。