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歩ける事を憎む

 数ヶ月前からレストレスレッグス症候群という大層な名前の病気に悩まされている。
 説明下手だから上手く伝わる気がしないが、この病気は夜寝ようとすると足に不快感を覚えて眠れなくなり、眠れない事で更に症状が悪化して不眠が加速していく。
 どうやら無自覚のうちにこれを拗らせてしまったらしかった。

今の自分の状況

 右足を常に動かしていないと泣きそうになる。動かしても動かしても不快感が無くならないので今は泣いている。
 寝床について安静にしようとしても、勝手に跳ねる様な動きをして眠れない。嫌になるほど足を伸ばしてから膝の裏を何度も殴って、ようやく弛緩した感覚がある。
 なおこの状態で少しでも動くと、また耐えられないレベルの不快感がやってくる。
 腕にも転移し始めたらしく、時折派手に跳ねるのが辛い。
 昼寝すらままならない状態だ。

薬や対策について

 これまで鎮静作用のある薬をいくつか出してもらったが、合う薬が未だに見つかっていない。今日は副作用が出た薬が無くなっただけで新しいモノは何も出なかった。
 代わりにCBNリキッドを吸っているものの、効いていたのは最初の数日だけで今はもうダメだ。
 インディカタイプで頭より身体にガッツリ効く様な配合のリキッドが必要なのかもしれないが、そういうありがたいモノはとっくの昔に指定薬物部会によって規制の対象にされている。恨めしい。

 足や腕がバタバタ動くだけでこんなに辛い思いをしていると吐き出したら、きっと多くの人が笑うに違いない。だけどもう耐えられないのだ。
 毎日こんな目に遭うぐらいなら足を根本から切り落とした方がいいと考えて、その苦痛の先に続く新たな問題を想像しては己の弱り具合に余計に泣かされてしまう。その様子があまりにも惨めに見えるから嫌だ。
 今は一日でも早く、普通に寝て起きてご飯を食べる生活に戻りたいと願っている。
 頼むから来週こそはいい薬を出してもらえます様に。


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