由堂アロマテラピー講座・第2回
こんにちは。由堂です。ずいぶんと久しぶりの投稿になってしまいましたが、皆さん元気でしたか? 元気でなくとも大丈夫ですよ。
私は試験まで後4日なのに鼻詰まりを発症して号泣していますからね。
さて、今回は植物の話です。由堂、しばし生物の先生になります。
……授業始める時って、どういう挨拶してましたっけ?
まぁいいや。いつも通り始めましょう。ここは学校ではないのですから。お茶でも飲みながら、まったり聞いていってくださいね。
植物はどうやって精油を作り出すの?
いい質問ですね。由堂先生、ちゃんとお答えしますよ。
まず植物は、二酸化炭素と水から光合成をして酸素や炭水化物を合成しています。これを一次代謝と言います。
そしてこの一次代謝でできた炭水化物から、植物は有機化合物を作っています。これを二次代謝と言って、精油はこの過程で生み出されます。
要するに、精油は植物の二次代謝産物なんですね。
前回のおさらいとこの説明をまとめると、
精油は植物の二次代謝で生まれた揮発性有機化合物であるとも言えます。
精油の抽出部位
精油の抽出部位は植物ごとに異なります。ペパーミントなら葉、オレンジは果皮、ベチバーはなんと根から抽出されます。これ、だーいぶ後で話しますが結構大事ですよ。
ちなみに由堂はディメーターさんのベチバーの香水が大好きです。
ケモタイプ
同じ種類の植物でも、精油を構成する成分が大きく異なる場合があります。これをケモタイプ(化学種)と言います。ローズマリーなんかがこれに当たります。
またどうでもいい話なんですが、ローズマリーは乾燥した奴をジャーマンポテトとかに使うとすごいお洒落になりますよ。
植物の部位の役割とそこから得られる精油について
さて。これ、結構長くなります。なるべく簡潔に話しますが、ちゃんとついてきてくださいね。
花
受粉を促し、子孫を残すための種子を作ります。イランイランなど、花から採れる精油は華やかでホルモンバランスを調整する作用のある香りが多いです。
果実
鳥などを誘い、種子を遠くに運ばせます。
レモンやグレープフルーツなど、ここから採れる精油は爽やかな香りが多いです。リフレッシュしたい時とかにいいですね。
葉
光合成で栄養や酸素を作ります。
ユーカリなど、すっきりした香りで抗菌作用のある精油が採れます。
幹
根っこから枝葉に栄養分を送り、植物を背骨の様に支えてくれます。幹、というか心材から採れる香りはリラックスしたい時によく使われます。代表的な例だとサンダルウッド、別名ビャクダンですね。
樹脂
幹から出た樹液が固まったモノで、幹の傷を癒して菌から守ってくれます。フランキンセンスなど個性的な香りが多く、心身を癒したい時にオススメです。
根
地中から水や養分を吸い上げ、植物を支える土台となる所です。ここから採れる精油は土の様な深い香りがして、心を落ち着けるのに役立ちますよ。
ところで、根と聞いて何か思い出しませんか?
そう、由堂が大好きなあのベチバーです。ベチバーは根から採れます。
植物が持つ香り成分の働きの一例
誘引効果
受粉のために生物を引き寄せる効果です。
忌避効果
虫食いを防ぐために、昆虫などを遠ざける効果です。
抗菌・抗真菌効果
カビや細菌の発生、繁殖を防ぐ効果です。
ふぅ。由堂先生のお仕事はこれでおしまいです。疲れました。
どうですか、ついて来られましたか?
私はシンフォギアみたいに「ついて来られる奴だけついて来いッ!!」(←ここすき)なんて言いませんから、少しずつ読んでゆっくり飲み込んでいってくださいね。
次回予告
次は精油の作用についてお話します。ほぼほぼ列挙になりますから、少し退屈になるかもしれませんね。つまらなくならない様に頑張ります。
それでは今回の講座はこれでおしまいです。お疲れ様でした、ゆっくり休んでくださいね。
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