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50歳の婚活日記 1 婚活に至るまで

20代で結婚、結婚生活3年で離婚。(子供は既に社会人)

30代前半から麦山さん(仮名)と事実婚スタート、15年以上連れ添った彼になんと、遡ること高校時代から続いていた女性との関係が発覚し、事実婚解消。

7キロ痩せ、5キロ戻って、完全なフリー状態のまま数年。

ある夜、「こんな夜に一緒に歩く人が欲しいな」と思い、恋愛のアンテナを立て始めましたが、近隣男性に出会いは皆無。恋愛対象になる年齢の男性の属性は次の3つ。

①既婚

②バツイチでもう女との生活はこりごり

③存分にもてるので30代女子を狙える

既婚ならいいじゃない、って言う人もいるけど、私は不倫反対派。理由は発覚した折に先方の家庭が壊れる可能性があるから。

つまり私が彼らの隙間に入り込めそうな場所は、1箇所もありません。

で、無料の出会いサイト「パートナーズ」なるものに登録し、ぶっつけで色々な方とお会いしてきました。

しかし無料サイト故、40代後半が利用するとなると、

①男性は収入や学歴や経歴を、女性は顔写真を盛る。

②主にセックスを楽しめれば良いという関係を望む男性が多い。

③おじさんとおばさんが普段着でいきなり会ったところで、それはPTAか自治会の帰りのお茶であって、全くときめかない。

というテイタラク。

49歳女性に会ってくれる男性はおもに55歳以上。ふつーのおじさん、いけてないおじさんです。

おかしいな、私の周りのアラフィフ男性はお洒落な人が多いのに・・・・

ここで結婚相談所の女性が言った一言「身奇麗なおじさんは、妻の作品よ!!」がしみじみ、身に沁みました。

そっか。「もっと明るい色のシャツ着なさいよ」「鞄いいかげんに買い換えて」「髪ぼさぼさよ!」「そのネクタイ、シャツと合わないわよ」

こうしたうるさい助言を経て、ピンクのパリッとしたシャツに清潔な短髪、知的な眼鏡に綺麗な靴といった、身奇麗なおじさんが出来上がるのね。。。。

そういった助言無く、くたびれた服装の50代後半から65歳のおじさんとセックスできるかと言えば、間違いなくできません。

そんな中で一人、特殊な研究をしている非常に特異な60歳の男性と出会ってしまった。彼からのユニークなアプローチでお付き合いを開始しました。

個性的な魅力のある人で、どんどん惹かれ、話していると楽しくて仕方無い。セックスも素敵。しかし彼がまさしく「精神的に完全に自立した女」を求める超ドライな人。私の本質的なことには全く無関心、私の気持ちが募るに反比例して距離を置いてくるのは空しい。向こうから連絡も来るけど、こちらが返信をしなければ、それきり終わりになるというドライさ。

好きだった。父が入院したとき、自分に自信がなくなったとき、気持ちの整理がつかないとき。彼に話したかった。気持ちを聞いて欲しかった。共感して、慰めて欲しかった、一度でも「僕がついているから大丈夫だよ」「好きだよ」って言って欲しかった。

柔らかい物腰とゆっくりした声で、しかし徹底した無関心を貫く彼を見ながら、「もし私に他に好きな人がいたって、この人には全く関係ないんだな」と思ったところではっきり「私、生涯添い遂げられる人と、約束をしたい」と感じ「一生一緒に居られる人を探すには、然るべき場所に行くしかない。婚活しよう」と思ったのがことの発端なのです。





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