50歳の婚活日記 4 奇跡の写真撮影
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しろふわな服、しろふわな服・・・・・
「服を買う前にシャメ撮って送ってちょうだいね、だいたい皆さん、ちょっとずれた服を買っちゃうから」(←相談所のマツコさん)
はーい。。。。。。
しかし。。。。言いたい。
私はとってもがっちり体型で、ふわっとした服が体型的に似合わない。ふわっとした服って、身体の薄い人が着ると繊細だけど、がっちりした人が着るとさ、なんというか、マツコデラックスっていうか、ピアノカバーっていうか、なんかイタくて悲しい結果に・・・・
「りりこさんの好みはどうでもいいから、探してちょうだい」
はい。
あ、白いワンピース発見!試着室でパシャ。
などと、試着室でシャメを送ること数回。
「硬いわねー、白衣みたいだから、だめ」
「なんだかゾロっとして見えるわ。でも色はいい感じよ」
てな駄目出しを3回受けて、購入したのは、
やや光沢のある薄い生地の、クラシカルなワンピース。白い模様が入った明るいベージュと明るいグレー、ウエストに白いリボン。それに白いカーディガン。(ああ、汚れが目立つ 笑)
ワンピースは色違いで2着買いました。購入したのは電鉄系百貨店の、ターゲット年齢がまあまあ上のメーカー。運よく最終バーゲンで3万が1万で売っていた。ふわっとはしてないけど、50でがっちり体型で、ふわっとしてもね。。。。
「いいんじゃない?」とマツコさん。
ストッキングよし、明るい色のパンプス良し。小さい鞄はこれから買うけど、写真撮影には不要、よし。
こんな繊細な色の、すぐ汚れちゃうようなワンピースを着て、馬鹿でかい鞄を持って、その後仕事に行くなんて、無理。
コロコロがついてるトランクに、パンプス、ワンピ2枚、「腕が太すぎる」と言われたときのための白いカーディガン、を詰めて、自分は硬い生地の青いワンピといつもの夜会巻きで、撮影スタジオに行ってきました。
50にもなって、若作りして写真撮影・・・・
何があっても惨めにならないよう、淡々と言われたとおりにすればいいんだ、って腹をくくって行ったら、スタッフの皆さん(もちろん全員私より若い)はとっても良い人ばかりでした。
「その服で撮ります?」
「いいえ」
私はトランクからワンピを2枚両手で掲げて
「どっちがいいでしょう?」
と聞いた。スタッフ3人が真剣に首を傾けて考えてくれて、ベージュになった。
髪のセットをした。天然パーマを伸ばして、軽く内側に巻いていく。
「あれ?クルクルに巻くの、やらないんですか?」
「あれはね、写真だとゴージャスに見えすぎちゃって、お金かかりそうな女に見えちゃう。受けが悪いの。婚活用はナチュラル、ナチュラル。笑」
イメージでいうと、美保純みたいな感じでしょうか(ふるい)、清純に仕上がりました。
はい次、メイク!!
「メイクはいつもどのくらいしてます?え?ファンデも塗らないの?じゃベースから作りますけど、いいですか?ちょっと値段アップしますけど」
「お願いします」
プロのメイクさんは何より肌の作りこみが丁寧。顔には、下地から合わせて5層くらい、塗る。凄いなあ。。。。。
「可愛い感じが人気あるので、アイラインと下まつげのマスカラはやめときますね。どうでしょう?」
どうもなにも、素敵な仕上がりです。(笑わなければ)
「写真は、これでもか!!!って笑った顔が標準の笑顔になりますから、頑張ってくださいね」
このときのポージングが面白かった。
「胸突き出してー、手前の肩下げてー、頭ちょっとかしげて。指をおへそでからめて、手首だけちょっと立ち上げて、はいそこで笑顔ー、もう一度!」
細かい細かいポーズの指導で、
「なあに?私にも聞かせて?」
という「あなたに興味シンシンの笑顔でこちらを見る女性」が出来上がるのです。
「オッケー、いいっすよー、一枚選びましょう!」
「お任せします」
「これなんていいじゃないですか」
「それにします(いいなり)」
「オッケー、ちょっと加工しちゃいますね」
ちくちく、ちくちくちくちく、ちく、ちく。
ソファで待つ私の隣で、フォトショでマウスをクリックする音がする。
そのちく、ちくちく、が聞こえるごとに、加工されていく、
シワ、シワ、しみ、腕のもたつき、ウエストのくびれ、白髪。
「どうっすか!!」
「おおおおおおおおお」
そこにはもう、
「うちの長女でございます」
的な可愛さの私(当社比)が「なあに?教えて?」の笑顔で笑っていた。
「骨格はいじってませんから」
と彼は言った。ああ、顎をもっと出してくれとか、えらをもっと削ってくれとか、骨格を変えてくれって人もいるんだなとそのとき思った。
マツコさんに送ったら
「まあああああ可愛い!!!これはいけるわ!!!」
と絶賛された。
ここでスタジオの名前を書きたいけど、何かあるとマツコさんに迷惑がかかっちゃうから、知りたい方はメッセージください。
そんな訳で「うちの長女」的写真が婚活サイトに掲載されることに。
マツコさんからサイトの案内を受け、パスワードなどの設定をして、
いざ婚活ワールド(沼?)へ!
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