見出し画像

[中級][式言語]西暦から十二支を求めるプログラムを式言語で作ろう

はじめに

「今年はなにどしだっけ?」と尋ねられたとき、「○○どし(年)です」と、○○には動物名を入れますね。こうした表記が、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の十二支(じゅうにし)です。

精確に言うと、「十二支(じゅうにし)」と「干支(えと)」は異なります。

干支(えと)は、別名を「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と言います。「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類ある十干(じっかん)と、先述した12種類の十二支(じゅうにし)。この2要素を前後に組み合わせ、60年で一巡する干支を表現します。

干支は古代中国に起源を持つ、暦法上の用語です。例えば2020年は「庚子(かのえ・ね)」。2019年は「己亥(つちのと・い)」でした。ちなみに満60歳になることを「還暦(かんれき)」と呼びますが、それは60で干支が一周することに由来しています。暦が一巡すること、"還る(もどる)暦"で還暦というわけです。

十二支は、干支の簡易版と言えます。ですがどちらがより普及しているかといえば、十二支のみの表記でしょう。
そこで今回は十二支を、Notesのプログラムを使いボタン一つで計算したいです。今回はノーツの式言語で、親しみやすい十二支を西暦から計算するプログラムを作ります。

【参考記事】[基礎][式言語]"うるう年"の判定プログラムを作ってみよう

西暦から十二支を求めるアクションボタンを作る

今回はプログラムを作ってから、アルゴリズムを解説したいと思います。

前提として何らかのアプリの原型を既に作成済であるとします。

Domino Designerを起動し、適当なアプリのビューを開きます。

画像1

画面右側のアクションペインで、右クリック-[アクションの作成]を選びます。

画像4

画像2

アクションボタンの名前は「干支」にしました。

画像3

画面下スクリプトエリアに、次のコードを記述します。

ここから先は

3,252字 / 8画像

¥ 330

サポートいただければ、記事をもっと充実することができます