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ワーケーションと在宅勤務について思うこと

こんにちは。ほりです。

2021年の年末にワーケーション(たぶん)をしました。それについて思うことを色々と書きたいと思います。

いつどこでワーケーション?

私の実家で年末年始にやりました。

経緯

コロナのことがあって、2021年もまったく帰省ができていませんでした。ゴールデンウイークもお盆もシルバーウイークも帰れませんでした。気が付けば、前回帰ったのは2020年の年末。まるまる1年帰れてませんでした。

私だけなら別にいいんです。ときどき電話するくらいで十分です。
けれど、こども(私の親からしたら孫)の存在が大きかったです。今年、こどもは保育園年長。次の4月から小学1年生になります。一番かわいい年ごろ(を少し過ぎてきている年齢)です。男の子ですし、もう少し大きくなれば「ばーちゃん家なんて行きたくねー!」と言い出すかもしれません。できるだけ定期的に会わせてあげたい、親にもこどもにも思い出を残してほしい。そんな思いがありました。

会社の年末休みは割とオーソドックスな12月29日~1月3日の6日間。十分長い休みではありますが、車で帰省すると1日は移動日になってしまうので結構バタバタです。最終日は夫のお店の準備をしないといけないので実質5日間しか休みはありません。もう少し期間に余裕を持って帰りたいなぁと思っていました。

そこで、わたくし、閃いたのです。

「そうだ、実家で在宅勤務をしたらいいじゃない!」

こどもの通級指導教室送迎のため、元々週1回は在宅勤務を実施していました。それを年末の何日間かに拡げたら短い期間の移動でバタバタすることがなくなります。もちろん私は仕事をするのでこどもの相手はできませんが、そこはじーちゃんばーちゃんと遊んでもらうことで回避ができます。

夫の仕事の都合をつける必要もありましたが、1年間頑張ったごほうびとして長く実家に帰省してしまえ!という案を思い付きました。

業務の前提

私は帳票ツールを作っている会社に勤めています。製品サポートや新規営業、問い合わせ管理や簡単な広報作業などもやっています。
普段はkintoneというクラウド業務ツールを中心に、メールやWeb会議などで作業を行っています。
たまに社内限定の資料やサーバーの情報が必要になることがありますが、基本的にはPCを持って帰って、インターネットがつながる環境であれば問題なく業務ができる状況です。

会社への要望

夫の都合はどうにか考えるとして、まずは私の会社にOKを出してもらわないことには話になりません。
上の経緯を話して、ラストの5日間ほどを在宅勤務にできないか要望を出しました。

会社からの条件

即OKとはなりませんでしたが、1年間実家に帰れてないこと、こどもが保育園ラストということも勘案していただきまして、在宅勤務中の条件をつけることでOKをもらいました。

条件は
・分報をつけて何をしているのか明確にしておくこと
・1日のはじめにおおまかなスケジュールを公開すること
・事前に連絡手段をきっちり決めておくこと
・連絡するときの手順を再度確認しておくこと

こんな感じでした。特別なことは特にありません。在宅勤務で気を付けるべき事項の再確認といったところですね。

どうして即OKが出なかったのか

私の視点では、会社にいても自宅にいても仕事の内容は変わらないし、パフォーマンスも変わらないし、むしろ移動時間がなくなるぶんギリギリまで働くことができていいこと尽くしだったのですが、会社からの視点は違っていました。

私はチャットやkintone上でのテキストコミュニケーションが嫌いではありません。むしろ話すことよりも「ここに書いとくから適当に見て返事しておいて~」くらいのゆるいやり取りの方がやりやすかったりします。
でも他の社員はそうではありませんでした。

まず、「話しかけたい、確認事項を聞きたいときに席にいないのが困る」という意見がありました。テキストコミュニケーションが苦手だったり浸透していない人にとって、相手が会社の自席にいないというのは休んでいるのと同じということだったのです。純粋にコミュニケーションが取れるかどうかという意味ですね。

「長時間、会社にいない状態というのがなんとなく不安」という意見もありました。私は帰省中でも仕事はするので作業が止まることはありませんが、漠然と不安になったのでしょう。会社にいない=休んでいるような気がするという錯覚ですね。実際に仕事するかどうか、サボったりしないか心配、とかではなくて、会社にいないということを想像すると、仕事が滞りそうなイメージができてしまったようです。

物理的な問題もありました。会社の電話に私宛にかかってきた電話があっても転送できない、という問題です。会社用ケータイは支給されていないので自前の電話しかありません。番号は会社には教えていますが、お客様には教えられないので電話での連絡手段がありません。
私の仕事上、直接電話がかかってくるケースはあまり多くはないのですが稀にかかってくることがあります。そのときには折り返しの約束をして、自分のケータイを非通知にしてかける外ありませんでした。他のメンバーの手間もかかりますし、運用としてはイマイチですね。

在宅勤務反対おじさん?はいないけど

よくネット記事とかで見かける、「在宅勤務なんてサボりの温床じゃないの?」とか「ワタシがさみしいから出社して❤」とか「みんな出社してるのにあなただけ家で仕事などけしからん!」とか「話し合うなら集合して会って話さないと…」とか、そういうことを言う人は幸いうちの会社にはいません。

なのに、なぜ長期の在宅勤務がすぐOKされないのか。

よくよく話し合ってみると、そもそもの情報共有や連絡報告の手段やタイミングがきちんと決められていないことが問題なんじゃないか、という結論に至りました。
・どうやったら意思疎通がうまくできるのか?
・どういう手段で連絡を取るのが良いのか?
ここを事前に話し合っておくことが大事だと思いました。
そしてこれは在宅勤務だけの話ではなくて、普段の業務の中でもそうだよね、という意見が出ました。在宅勤務に向けての話し合いの会議だったのですが、今後、どういう風に業務の情報共有をやっていくのか、という議論の方が多かったように思います。

実際に長期在宅勤務してどうだったのか

意思疎通の方法は事前に決めていたので大きな問題はありませんでした。私自身も、kintoneに分報をつけて何をしているのかを見せるように努力しましたし、緊急性の高いものは電話やZoomミーティングを使って連絡していました。

個人的な感想としては、概ね問題なし!!
…だったのですが、他社員から見てどうだったのかが大事ですね。まだ聞いてないので確認します。(と書きながら思いました)

ワーケーションについて

年始まで滞在の予定でしたが、雪の影響を考えて早めに戻りました。都合1週間と少しの期間を実家で過ごしましたが、結論としては在宅勤務期間が長すぎたかな、と感じています。
というのも、私は仕事しているからよかったんですが、夫とこどもが結構退屈だったようで…。5日間も仕事の日を作ったのは失敗でした。滞在期間を2~3日減らして、在宅勤務期間もその分減らしても良かったかなーと思ってます。多分来年も同じようなことを考えると思うので、その時の反省材料としたいと思います。
(自分一人だったら1週間くらいのワーケーションは問題なし。むしろ積極的にしたいですね!)

私は、喫茶店とかホテルとか図書館とかネカフェとか、家や職場でないところで仕事をするのが結構好きな人なので、実家でのワーケーションはとても楽しかったです。(何よりごはんの準備しなくていいのがとても楽ちん…母よ、本当にありがとう。)

ワーケーションという言葉を初めて見たときの感想は、「休むのか仕事するのかどっちやねん!!」でした。多分普通の1~2泊の旅行を思い浮かべていたからだと思います。1週間くらいの滞在だと、現地でそこそこお買い物や観光も楽しめて、尚且つ仕事はきちんと回せる、ということができて、なかなか楽しいものでした。

定時後にチャリンコでヨドバシカメラ博多に行って都会気分を味わったり、昼休みにウエストのうどんを食べに行ったりしました。
夫とこどもがショッピングに行きたいけど2人じゃ不安というので、一緒についていって移動中の車と駐車場で仕事をしました。
じーちゃんがこどものために庭にテントを張ってくれて、そこで私も一緒に仕事をしました。
日曜日は私も一緒に牧場に遊びに行って、その次の月曜日はまた仕事。
普段の日常では味わえない楽しい出来事がたくさんありました。どこで仕事してんのかい!と自分でも突っ込みつつ、でもしっかりと業務を回すことができて良かったです。

ひとつの選択肢

自分が在宅勤務やワーケーションが好きだから、便利だからと、他の社員にも強要するつもりは全くありません。出社しないとできない業務もありますし、出社した方が捗る人もいるでしょう。
だけど、「在宅勤務?ダメダメ!絶対!!」という頭ごなし否定はやめてほしいなぁと思っています。上に書いたように話し合いや決まり事を作ることは当然として、その上で、働き方の選択肢のひとつとして「在宅勤務」があってもいいんじゃないかなぁと思っています。

時短勤務とか、産休育休とかも最初は風当りが強かったと思うのです。だけど今じゃ当たり前になっています。在宅勤務もそうなってほしいし、多分そうなってくると思います。どうせ認めることになるなら、早めに認めちゃった方がいいんじゃないの?などと勝手に思ったりもしています。そっちの方が会社としてのアピールポイントにもなりますし、採用や離職率にも効いてくると思っています。(←あくまでも個人的な意見ですのであしからず…)

うちの会社は原則出社の方針です。だけど在宅勤務が全くダメということではないです。きちんと事前に話し合うことで、OKとなりました。問題がすべて解決しているわけではありませんが、要望を出して、話し合って、ひとつ前に進むことができてよかったなぁと思っています。会社側の意見はまた違うとは思いますが…とにかくしっかり話し合っておくことが重要だと感じました。

こういうわがまま(とあえて言います)をいう社員は私くらいかもしれません。会社側の不利益にならない範囲で、道を切り拓いていけたらなぁ~と思っています。(今後入ってくるであろう社員さんのためにも!)

いまいち最後まとまりませんでしたが、勢いこのまま出してしまいます!
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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