妙なサイトからのリンク、と著作権

note記事の無断販売?

 noteには有料で記事を販売する機能があるのだけれど、世の中には無料記事に対して勝手に(そのサイト独自の)有料リンクを張って、無断販売をしているていのサイトがあるようだ。もちろん、販売サイトを装ったフィッシングサイトの可能性もある。
 気づいたのは、久々にダッシュボードを見たら特定2記事だけ継続的にViewがあったからなのだけれど……まあそれはそれでちょっと悲しい。

とりあえず記事を有料化

 というわけで、いきなり有料記事ができてしまったのはそういうこと。購入した(はずの)記事を読もうとしてさらに有料だとわかったら、さすがに元のサイトに文句が入るとは思うから、すると削除する動機にはなるよね。というかそうなってくれないかなあ。
 ちなみにいくつかそういうサイトがあって、件の記事は高いところで700円程度でした。しかも、倍の値段がなんと半額、のていで。

著作権のはなし

 広義の著作権には、財産権的な性格の著作権と、著作者人格権の2つがある。他人の記事を無断で販売する行為は、著作権者が本来得るはずの利益を不当に横取りするもので著作権侵害にあたり、そこでいう著作権とは前者の財産権的な性格だ。
 コピペで持って行ったとしても適切な引用の形式を満たしていないとか、デッドコピーなんかも侵害のわかりやすい例。この場合は、財産権的な性格とともに、場合によっては著作者人格権の侵害も同時発生している。簡単には、他人の記事をデッドコピーして自分の記事だとして公開した場合なんかがそれ。
 無料公開記事の無断販売による逸失利益はゼロじゃないかという主張をする人もいるのだけれど、まあそう思うんならそうだろうよお前の中ではな、くらいのお話だったりする。
 近い類型としては、他社の記事を無断転載して自社コンテンツとして販売するものだろう。この場合、本来であれば正当な原稿料等を著作権者に支払ったうえで販売するのが筋であるし、払われるべきだった原稿料等が逸失利益となる。他にも、SNSやWEBに上がっていた他人の画像・動画を無断利用していて後から使用料を要求されるということはある。本人が無償で公開していても、それを他人が使用する際には別だということなのである。

 そういうわけで、notesのIDで一度WEB検索をかけてみるといいかもね。
 ちなみに、BingのほうがGoogleよりもそういうサイトが引っ掛かりにくいようなのは意外だった。

以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?