2001年の教室には体罰があった
2001年の教室には体罰があった。1992年に生まれた僕が、小学三年生になった時のことだ。新しく担任になった先生が、コンスタントに体罰をする先生だった。
当時、「体罰はよくないこと」という認識は十分に広がり始めていた。一方で、「でも体罰は必要だろう」というカウンター的な意見は、今よりずっと根強かった。だから、先生が体罰をしてもニュースになることはなかった。体罰くらいでつべこべ言う方がおかしい、という価値観も残っていた。恐らく、どこそこに「体罰をする先生」がいた最後の時代だ。