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マガジン

  • 【小説:完結済】ハードボイルドワルツ有機体ブルース

    SFの「F」はファンタジー寄りな、SF群像冒険長編。ここじゃない遠い未来。ジャンク屋アルトの元に一枚のホロレターが届けられた。そこから始まるのは偶然か、必然か。始まりへと還る物語。 (20、30、40代代表作を転載中です。いずれかはご想像にお任せしますので、完結年は明記しません)

  • 素人と庭

    以前、プランターで楽しんだ野菜作りを地植えで挑戦。 かんばらない、あり物でしのぐをモットーに、記録してゆきます。 いうまでもなく失敗したら即日終了です。

  • 【小説:完結済】SO WHAT ?!

    映画館でアルバイトのはずだった?! 謎のテロ組織を追ってデコボコバディが駆け抜ける。作り手と楽しむ人々へ愛を込めてお届けする、アクションあり恋愛ありの、エンタメ×サスペンス×コメディー。 (20、30、40代代表作を転載中です。いずれかはご想像にお任せしますので、完結年は明記しません)

  • 【小説:連載中】腕を失くした僕たちは(仮)

    歴史にくさびが打たれて80年余り。 ピージーは優しい世界に生まれた。 たぶん長編SFファンタジー。

最近の記事

ACTion 42 『分け合う音色、突きつけられる銃口』

経て デミとボーイに案内され銅色に光る厨房を通り抜ければコックたちは作業の手を止め、感慨深げとネオンへ拍手を送り続けてた。健闘を祈るようなそれは厨房一杯に広がると、丸窓のついた観音扉の前へネオンを送り出す。  デミとボーイが左右に分かれ、扉の取っ手を握っていた。引き開けるタイミングを推しはかり、互いの顔を見合わせる。経て、デミがネオンへ視線を投げた。ネオンがちいさくうなずき返せば、デミとボーイは瞬間、扉の影へ沈み込む。  合図に扉は引き開けられていた。  視界は裂け、差し込む

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      素人と庭25 ~なすとミニトマト、今週はひやひやしながら終わる~

      以前、プランターで楽しんだ野菜作りを地植えで挑戦。 かんばらない、あり物でしのぐをモットーに記録してゆきます しばし様子見ターン。

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        素人と庭24 ~ミニトマト、病む~

        以前、プランターで楽しんだ野菜作りを地植えで挑戦。 かんばらない、あり物でしのぐをモットーに記録してゆきます 6月18日の大雨でガクッときました……。 もう先は短いのかなぁ。 効果音:Otologic : https://otologic.jp/free/se/typewriter01.html

        • 「書きながら考えた 大事かもしれないいくつかのこと」転載終了

          2016年にまとめたものである。 え、もう8年前か。 恐ろしや。 大事というより積み重ねの中ら気づいたパターンをまとめただけで、この頃あたりから自身のワンパタを抜け出したいな、とずっと考えていたことになる。 とはいえ積み重ねて得てきたものから抜け出すということは、剥いで初心に帰るにも近く、試行錯誤の末いくらか落ち着いてきた今現在、さらにブラッシュアップというよりヘタウマ、いや、ウマ下手加減が増したのではなかろうか。 転載しつつ読みなおしてみて、いやそれはどうだろう、と、

        ACTion 42 『分け合う音色、突きつけられる銃口』

        • 素人と庭25 ~なすとミニトマト、今週はひやひやしながら終わる~

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        • 素人と庭24 ~ミニトマト、病む~

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        • 「書きながら考えた 大事かもしれないいくつかのこと」転載終了

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        • 【小説:完結済】ハードボイルドワルツ有機体ブルース
          3本
        • 素人と庭
          24本
        • 【小説:完結済】SO WHAT ?!
          2本
        • 【小説:連載中】腕を失くした僕たちは(仮)
          0本

        記事

          16. いつかどこかで

          賞レースも書籍化も興味がない。 それを「欲」がないというべきか、「意欲」がないというべきかも分からない。 どうやら、誰かに届くことが前提でその先を想像するよりも、 おいらは誰かに届けばいいな、と夢想する方が好きなようだ。 それくらいのボリュームが己が人生にも符号しているし。 この目立たない、華もない、心地よくもなければ、 楽しげでもない地味なそれを見つけて目を通したその人の中に何か残せたら、 と思う方が断然ときめくのだ。 ばかみたいだけど、がぜん気持ちがキラキラするのだか

          16. いつかどこかで

          15. 楽しいを越えて

          「楽しい」にも深度はあると思ってる。 面白おかしい楽しいに、 興味深くてエキサイティング、目が離せない楽しいに、 感慨深くて深く悦に入る楽しいに、 悲しくとも読み終えた後の充足感がたまらない、の楽しい。 上から順に、単純に「ファニー」なだけじゃどうしようもなくなってくるあんばい。 そして単純に「ファニー」なものは自分も含めて飽きてくる。 冷めて忘れるのも、案外と早い。 人には意見、主義主張があって、 少なからず書くという行為は何かを伝えたいわけだから、その端くれを含んで

          15. 楽しいを越えて

          さらばあぶない刑事の顛末と物語の余白

          「帰ってきたあぶない刑事」を見た後、アマプラで久しぶりに「さらばあぶない刑事」を見た。 ひとつ発見だったのは「帰ってきた」の方ががぜんカッコイイじゃないか、ということだ。これについては延々書こうとして、野暮すぎてやめている。 なら、ついでにレビューも久々に漁ってみるか、と検索をかけて「帰ってきた」の監督、村川透監督と、鬼のあぶ刑事フリークさんが対談をしている動画を発見した。 ラジオ代わりに聞きながら作業をしていたら、こんな話が披露されていて驚いた。 「さらば」のラストにつ

          さらばあぶない刑事の顛末と物語の余白

          14. 要はアンチ

          白を描くなら黒い紙を。 当然だけど。 正義を書きたいと思ったら、正義について考えるより、悪について突き詰めたほうがいいということ。ラッキーを書きたいなら、いかにアンラッキーかを打ちまくるということ。 陰謀が巨大で悪質であればあるほど、おのず正義の味方は活躍せざるを得ず、ささやかなラッキーでさえ天からの福音がごとく際立つアレ。 案外、慈しみがテーマだなどと思うと、いかに主人公が周囲を慈しむか、その様を書き上げようと趣向を凝らしがちだけど、読み手にはおそらくそれほども伝わっ

          14. 要はアンチ

          13. 物語から『自分』を消す

          入門としてやりやすいのは物語の中に書き手の分身、『自分』がいる物語である。 一人称であり、それがモロ「わたし」と表記される書き方だ。 小説へ日記的要素を取り入れればカタチになるし、そもそも自分の目がカメラ、自分がカメラを担いでいる状態で物語は進むため「見える範囲」がわかりやすく、誰がどうしたの描写も混乱しにくい。 そんな『自分』を消す、 いわば物語から、書き手の存在失わせてゆくと言うことは……。 例えば「わたし」を別の登場人物の名前に変え、書き手が登場人物を演ずることで、

          13. 物語から『自分』を消す

          なすととまとを育てる:6月まとめ

          以前にプランターでトマトやブロッコリー、オクラ、青梗菜、ホウレンソウを育てたことがあり、10年ぶりの今年、地植えで挑戦。 6月を締めるにはいささか早いが、色々と立て込んできたため頭の中を整理するためにも記す。 梅雨入りが遅れた本年、中旬より第1果の収穫が始まる。 元肥と初追肥が効いて、なすは15センチ近くまで成長し、ミニトマトも高さ160センチ余りの2本仕立て、共に5段の開花と順調な着果が進み、第1果房のひと粒目を収穫した。 なすは石なす等を心配したが、市販のものと何ら

          なすととまとを育てる:6月まとめ

          12. 句読点は案外、大事

          A) なにげなく打っていたら、やばい。 読みやすいところへ、と思って使っていたらそれだけじゃなかった。 読むリズムを整える。 強調する箇所を示す。 一文が長い時、その中での文節ごとのかかり方を整理する。 漢字が続く時、熟語ごとに分けたりもするかな。 ようやくこれくらいは意識して使うようになれた。 なので文章によっては句点しか使わずとも違和感ないときも。 句読点の入れ方によって読んだ時の印象は、ずいぶんと変わる事実。 段落わけもそうだけど、明確なノウハウがない分ここはかなり

          12. 句読点は案外、大事

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          素人と庭23 ~100均でミニトマトを雨から守る~

          以前、プランターで楽しんだ野菜作りを地植えで挑戦。 かんばらない、あり物でしのぐをモットーに記録してゆきます。 ついに梅雨が始まりました。今年の降り方はエグイらしい。

          素人と庭23 ~100均でミニトマトを雨から守る~

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          11. 知識と五感

          知識は強い。 ものかく時、ないよりあるに越したことはない。 けれど全てが理路整然としているよりも、そこにときおり雑味を混ぜ込む方が身近に感じることがあると感じている。 例えば理屈ではこうだ、と分かっていても、実感が伴わないアレ。 そんなとき矛盾を放置できないからと理屈で通すよりもおいらは、 自分の感覚を信じて時に不合理を突き通す。 そんな主観は他者の目から見れば珍妙に映れども、 個の中では理屈が通っているわけで、書き切ればおそらく新たな道理になる。 そのねじれ具合こそ、表

          11. 知識と五感

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          素人と庭22 ~なす、ミニトマト初物の味見と、ここまでの費用~

          以前、プランターで楽しんだ野菜作りを地植えで挑戦。 かんばらない、あり物でしのぐをモットーに記録してゆきます。 前回後日譚。

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          ACTion 41 『アズウェル包囲網』

          『店舗正面確保』  今日に限って濃い砂塵のせいだ。頭蓋内に響く分隊員の声にはノイズが混じっている。 『状況は?』  折り返したのは分隊長だった。 『客が入店中。この様子ですと中は……』  知らせているのは先発の二体だ。目抜き通りを挟んだ『アズウェル』の真向かい、並ぶ店舗と店舗の間に身を潜めていた。 『そこから対象の確認は可能か?』  シャッフルは遮り問いかける。分隊長が先に二体を現場へ向かわせたのはそのためで、しかしながら彼らの答えは冴えなかった。 『申し訳ありません、中尉。

          ACTion 41 『アズウェル包囲網』

          ACTion 40 『伝えたい思い』

           またひとり、『アズウェル』へと客が消えていた。灯された赤いホロ看板へ吸い寄せられるように白夜の彼方から現れ出でた客たちは、出迎えるボーイへ上着と靴を預け次から次にエアシャワーブースへ潜り込んでゆく。  詰まるところみな噂しか知らなかった。ゆえに抱える期待の全ては、語り草となった極Yのトニック同様、映像と伝聞がくどいほど刷り込み植えつけた「感動」だ。だがそこに実感はまだない。補填される機会はまたとなく、特別なこの瞬間に胸をときめかせ誰もが足を繰り出していた。  すでに店内の個

          ACTion 40 『伝えたい思い』