口を縫って 心に蓋をして。

わたしはこれまで
ワタシの中の心にあるひとつの感情の塊に
気が付かないフリをしていたけれど、
それが段々出来なくなってきている。
今だけあの子のせいにしてもいいですか?

わたしが、ずっと抱えてきたこの想いは
今も、この先も、ずっと誰にも打ち明けてはいけない。
誰にも。

ただ独り言だから神様もきっと許してくれる。



ほんとうは
今年の桜もわたしが見た景色を
あの子と見たかった。

ほんとうは
毎日毎日会いたくて仕方がない。

ほんとうは
その頬に触れたくて
体温を分け合って
抱きしめたくて
仕方がなかった。


我慢するのは苦しい。
彼女が視界に入る度に抱きしめたい衝動をグッと抑える。
いいんだ。
この感情は、なかったことにしていい。


この変な感情は
どっかの砂浜に落ちている小汚いガラス瓶にでも詰めて  いつか、海に沈めてやるんだ。



気づいて、くれたらうれしいけど、

でも、気が付かないでいい。


あの子の記憶の中に、何処かにわたしが生きてくれてるならそれでいい。

あの子の思い出の中に、ちっちゃく存在できていたらそれでいい。

すきだよ、

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