江戸時代の女子の流行アイテム
スキンケア部門
花の露(はなのつゆ)
三代歌川豊国『江戸名所百人美女 芝神明前』 / 国立国会図書館:鏡台の横に「花の露」と書かれた容器が置かれている
江戸で一世を風靡した人気化粧水として知られているのが、「花の露」。寛永末頃に林喜左衛門という医師が作ったと言われ、芝明神前の化粧品店・花露屋で売られていたものなのだそう。江戸の美容本『都風俗化粧伝』によると、「化粧してのち、はけにて少しばかり顔に塗れば光沢が出て香りも良く、キメ細やかにして腫れ物を治す」ものと解説され、白粉の後