noteで有料コンテンツを売るための6つのヒント
この記事では、noteで有料記事を書いたり、サブスクを運営したりしているクリエイターのみなさんに向けて、コンテンツの「売り方」のヒントをお届けします。
どんなに良いコンテンツでも、購入前に読者に価値が伝わらなければお金を払っていただけません。自分のコンテンツの価値を伝える工夫を意識してみましょう。
1.記事を買うと「なにが得られるか」を明確にしよう
無料部分では「記事を購入するとなにが得られるか」、あるいは「サブスクに入るとどんなコンテンツが楽しめるか」を明示しましょう。
専門的な情報やノウハウを発信するのであれば「著者のあなたがどんな人物なのか」も重要です。以下のような内容を無料部分で発信するとよいでしょう。
なぜあなたがこの分野の記事を書くのか(この仕事を◯年やってきた、資格を持っている、最近こんな経験をした、など)
この記事はどんな人に役立ちそうか
具体的にどのように役立つか / どんな価値があるのか
エッセイやマンガなどの作品であれば、もちろん上記のような説明は不要ですが、「試し読み」できるように、冒頭で一定の分量は無料公開することをおすすめします。
2.無料部分だけでも楽しめるようにしよう
無料部分だけ読んでも十分にたのしめる記事にすると、有料記事だとしても多くの読者に届きやすくなります。
たとえば、効果的な筋トレの方法を伝える記事であれば、無料部分でトレーニングに必要な考え方や得られる効果を書き、有料部分では具体的な方法を伝えるようにする、といったイメージです。
冒頭からすべて有料にしてしまうと、記事の価値が伝わらないまま読者が離脱してしまいます。無料箇所だけでも読み応えのある記事にすることで、結果的に購入者を増やすことができるでしょう。
3.公開後も記事をアップデートしよう
noteの記事は、公開後も加筆修正が可能です。
読者から受けた質問の回答を追加したり、公開後の情報のアップデートを反映させたりすることで、長く読まれる記事にできます。
有料記事であれば、購入者に対して記事の更新通知を送ることも可能です。
この機能を使うと、まだ完成していない原稿を公開して、随時更新する形でnoteを販売することもできます。
4.公開前後の読者からの反響を入れてみよう
購入者からの反響や事前に読んでくれた人の感想を入れることで、より記事の魅力が伝わりやすくなります。本の帯の推薦文や、商品レビューのような役割を果たすと考えてみてください。
マーケター・経営者の大倉佳晃さんは、前職で培ったマーケティングの考え方をnoteにまとめて販売しています。周りのマーケターなど想定する読者層の方に事前にレビューをもらって記事に追加したり、公開後の反響も記事の冒頭に入れています。
このように公開前後で読者から感想をもらうことで、記事の価値が伝わりやすくなるだけでなく、内容のブラッシュアップにもつながります。
5.価格は柔軟に調整しよう
有料記事であれば途中で価格変更も可能なので、読者の反応を見ながら価格を調整しましょう。一方で定期購読マガジンやメンバーシップといったサブスクは、途中で価格を変更できないため、慎重に考える必要があります。
なお、メンバーシップの場合はいつでもプランを増やせます。お得なプランやプレミアムなプランなどを追加することで価格に幅を持たせられるので、運営のコツがつかめてきたら、読者の反応を見ながら新プランを追加してみましょう。
6.(サブスクの場合)初月無料機能を活用しよう
メンバーシップや定期購読マガジンには「初月無機能」を設定できます。
月ごとに初月無料にするかどうかを変更できるので、たとえば年始の1月限定で“初月無料キャンペーン”を実施するといった使い方が可能です。
X(Twitter)での発信など、note外での告知と組み合わせることで、より効果を発揮します。なかには初月無料期間中の加入者が通常時の2倍〜3倍まで増えた例もあります。
また、初月無料で価値を感じた読者は翌月も継続してくれる傾向にあり、平均で80%以上が継続しているというデータもあります(2023年8月時点)。
新しい購読者を増やすために、ぜひ一度活用してみてください。
メンバーシップの初月無料設定の方法
定期購読マガジンの初月無料設定の方法
最後に
さまざまなアイデアを紹介しましたが、クリエイターのみなさんにnoteを使っていただく上で、何より優先していただきたいのは「創作を楽しむこと」と「創作をつづけること」です。
よりよいコンテンツを出したいという気持ちも大切ですが、まずは自分が楽しんで創作できるか、を最優先していただけると嬉しいです。