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ジェラルド・ムーア

(画像:EMI CLASSICS  "A TRIBUTE TO GERALD MOORE" (5 67994 2) CDブックレット表紙より引用)

今日(2023/4/20)は久しぶりに出社しました。

朝、テレワークを始めようと準備を始めた途端に妙なストレスを感じて動けなくなり。

"これは毎日同じ部屋に籠って座ったまま1日を仕事に費やしているからだ"

"天気もいいし、気分転換を兼ねて、まず家から最寄り駅まで歩いて、会社の最寄り駅の一つ手前の駅で降りて歩こう"  と。

それに、昨日から風呂と洗面所のリフォームの工事が入っていまして、工事の方には一生懸命働いていただいてとてもありがたいのですが、やはりデスクワークとの併存は困難と判断いたしました😅

というわけで、会社で久しぶりにリアルで会う同僚、後輩ともコミュニケーションでき、ストレス少なく仕事ができて、帰りはスマホでジャクリーヌ・デュ・プレのリマスタリング盤のリッピング版😅を聴きつつ、ちょうど家に着く直前に、アルバムの最後に収録のブルッフの「コル・ニドライ」になり、ジャクリーヌの演奏に集中しながらも、伴奏のピアノのオブリガート的なフレーズに鳥肌が立ちました。

あぁ、これはジェラルド・ムーアだなと。

スマホの表示で確認して、やっぱりそうだよね、と。

伴奏でメイン楽器にぴったり寄り添いながらも、同時にソリストと一緒にひとつの芸術音楽を作り上げる、これだけの力量の伴奏ピアニストは、彼に違いない。

というわけで、今日はジェラルド・ムーアのことを書きたくなったのですが、noteには私より音楽に詳しい専門家のクリエイターの方がたくさんいらっしゃる。

そこで、「ジェラルド・ムーア」で検索してみました。

やはりありました!
想像以上にとても素晴らしい記事が。

私が書くものより100倍素晴らしいと思いますので、ご紹介します。

こちらの記事は、私がお伝えしたかったことはもちろんのこと、それ以上に彼らの著書を読まれて音楽の深いところにまで言及され、すでに研究の域に達していらっしゃいます。

私は先日の記事で、バリトン歌手のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのファンであることを書きましたが、彼の膨大な数の録音のうち、ピアノ伴奏のリートに限って言えば、そのピアノ伴奏の殆どがジェラルド・ムーアによるものです。

イェルク・デームスや、レナード・バーンスタイン、ヴォルフガング・サヴァリッシュ等のピアノ伴奏の録音もあり、それぞれの良さがあるのですが、ジェラルド・ムーアといえばF=ディースカウというくらい、その相性は切り離せないものなのです。

ご紹介した記事でも触れられていますが、プロデューサーであり、かのソプラノ歌手、エリーザベト・シュヴァルツコップの夫であるウォルター・レッグが企画した、ジェラルド・ムーア引退コンサートの最後に彼自身がソロ演奏で披露したシューベルトの「楽に寄す」(音楽に寄せて)は、その歌の歌詞を知る人であれば、胸にくるものがあるのではないかと思います。

是非このアルバムはお聴きいただきたいです。

私の持っているのは「A TRIBUTE TO GERALD MOORE」という、EMI時代のart盤と言われるリマスタリング・シリーズの2枚組ですが、
オリジナルは、「HOMAGE TO GERALD MOORE」、邦題では「フェアウェル・コンサート」のようです。

ムーア氏は、その優れた伴奏者のイメージとは違って、ウィットとユーモアに富んだ多弁家であったこともお分かりになることでしょう。

なにせ、殆ど彼の話を収録して発売された邦題「伴奏者の発言」という著書と同名のCDがあるくらいですから。
(以前持っていたのに手放してしまったので、なんとかもう一度探して買います)

娘には、自分の葬式には、フィッシャー=ディースカウとジェラルド・ムーアによる「楽に寄す」を流すように伝えてありますが、娘は声楽をあまり聴いてないので、きっと忘れているに違いない。

今度LINEで念押ししておきます。

って,私、まだ死ぬ予定はないですよ😅。

ただ、もし命がなくなっても、天国でカザルスやフルニエやジャクリーヌ・デュ・プレやF=ディースカウ&ジェラルド・ムーアの生(?💧)演奏が聴けるかもぉ❤️って考えると、とても気が楽になるので、そう考えることにしています😅

F=ディースカウとジェラルド・ムーアによるシューベルトの「楽に寄す(音楽に寄せて/原題:An Die Musik)」をお聴きになっていない方は、こちらも是非聴いてみていただきたいです。

廃盤のBOXなので、Amazonでは超高いですね…。
そこそこしますが、中古CD店でも見つけることができると思いますし、サブスクリプションの配信サービスでも聴くことができます。

レーベルはドイツグラモフォン(ユニバーサルミュージック)です。


それではまた。

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