「図書館サービス概論」合格レポート
※合格レポートはあくまでも参考です。
丸写しや類似レポートは不正とみなされるため、絶対にやめてください。
田中は2021年10月入学で全課程修了済です。
【設題】
字数指定:2,000字
設題の記入:不要
身近な公共図書館(都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ、その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。
【レポート作成上の留意事項】
・本文を1900字以上書くこと。
・基本的なサービスと対象別サービス双方の実態について書くこと
・できるだけ自分で調べて、近隣の同規模自治体や平均値などと比べて、相対的に評価(例えば、「人口一人当たりの蔵書数・貸出数」)すること
合格レポート
※固有名詞は〇で表記、もしくは(中略)としています。
今回は〇〇図書館を取り上げ、その蔵書数や貸出数を、同規模自治体である〇〇市に設立されている〇〇図書館や全国平均を比較し、相対的に評価する。また、〇館ある〇〇図書館の中から〇〇図書館を主な観察対象として選び、そのサービスについてテキストと比較しつつ述べていく。
〇〇図書館が設置されている〇〇県〇〇市〇〇区は、〇〇市〇部に位置しており、山がちな地形で、その面積は〇〇市〇区のうち最も広く、市域の約〇割を占めている。同区の総人口は〇区中〇番目に多い〇人で、高齢化率は市の中で最も高い〇%、在留外国人数は〇人である。〇〇と併設される同図書館は、急こう配な坂の途中にあり、最寄りのバス停から上り坂を徒歩〇分程度、駐車場からは下り坂を徒歩〇分程度である。
図書館年鑑2021によると、〇〇図書館の蔵書数は〇冊、貸出数は〇冊である。市民ひとり当たりの蔵書数は〇冊、貸出数〇冊となる。〇〇市と同規模の人口を持つ(中略)〇〇県〇〇市の〇〇図書館の蔵書数は〇冊、貸出数は〇冊、市民ひとり当たりの蔵書数は〇冊、貸出数は〇冊となっており、〇〇図書館と比較すると、蔵書数、貸出数とも僅かに〇〇市図書館の方が多い。また、全国平均は蔵書数ひとり当たり〇冊、貸出数〇冊となっており、両図書館とも蔵書数は全国平均を大きく下回るものの、貸出数は全国平均に近い値となっており、その蔵書数に対して市民によく利用されていることが窺える。
〇〇図書館では、図書の貸出・予約・リクエスト受付、レファレンスサービス、複写サービス、インターネット・商用データベースの利用といったサービスを提供している。すべてのサービスを利用するには図書館利用登録が必要だ。カウンターへ利用登録の申し込みを行い、登録用紙に所定の情報を記載し、身分証明書を提示することで利用登録ができる。その後は、共通貸出利用券を使ってサービスを受けることができる。
貸出数と貸出期間はひとり〇冊〇週間までとなっている。資料を借りるときは自動貸し出し機またはカウンターで手続きを行い、返すときは返却用棚へ返却する。また、インターネットから資料の予約が可能となっており、予約した資料はカウンターでの受け取りとなる。リクエストをする場合は、リクエスト用紙に所定の情報を記載してカウンターへ提出する。レファレンスサービスと複写サービスはカウンターで受け付けている。インターネット・商用データベースの利用は、館内に設置されているPC席で利用できる。館内のPC席は計〇席で、うちインターネット利用席が〇席、OPAC利用席が〇席となっている。
利用案内は図書館の入り口左手の掲示板、または〇〇図書館のHPで確認できる。館内には図書館及び地域の催し物やお知らせのリーフレットが多数置かれており、図書館を訪れた人が気軽に持ち帰れるようになっている。
同図書館で提供されている対象別サービスについては、児童サービス、高齢者サービス、障害者サービス、多文化サービス、館外サービスの順で述べていく。
まず、児童サービスについては、背の低い本棚が多数、児童書コーナーにはこども用の小さな椅子が4席、ベビーベッドが1台、そして、授乳室が用意されている。乳幼児から小学生向けのおはなし会等のイベントも定期的に開催されている。
高齢者サービス、障害者サービスとしては、拡大鏡の設置(1台)、車椅子利用者用机の配備(1台)、点字資料の提供がある。視聴覚資料は所蔵されていないため別の図書館から取り寄せる必要がある。
多文化サービスについては「〇〇」紙が配備されている。その他洋書等は所蔵されていないため別の図書館から取り寄せる必要がある。
館外サービスとしては、有料の図書宅配サービスと移動図書館「〇〇」がある。「〇〇」は約〇冊の図書を積載し、図書館や公民館図書室を利用しにくい地域で図書の貸出を行っている。〇〇区では、〇か所を月に〇度巡回している。〇人〇冊、次回巡回日まで借りることができる。希望の本が「〇〇」にない場合はリクエストも可能だ。
以上の調査で、〇〇図書館は基本サービスは揃っていること、反対に対象別サービスにおいてはまだまだ発展途上であることがわかった。特に、多文化サービスについては資料が著しく少なく、多文化について理解を深めたいと考える地域住民や、地域に住む他国籍住民にとって、積極的に利用したいと思えるような図書館とは言い難い。今後は英語を学ぶ人向けにラダーシリーズ等の導入や、他国籍住民向けに他国語で書かれた資料を導入することを期待したい。
(1,900字)
参考図書
・『市民の図書館』日本図書館協会
本自体はかなり古い。文庫本サイズ。図書館に関する分析を実際のデータを示しつつ解説している。データ分析に困ったら読むべし。
・『日本の図書館2020:統計と名簿』日本図書館協会
データ集。図書館に関するデータが欲しくなったら読むべし。
・『図書館年鑑2021』日本図書館協会
この1年間で図書館に関する活動がどのように行われてきたか、国や市町村単位別で確認できる。今回は必要なデータのみピックアップしてきた。
・『図書づくり繁盛記』大澤正雄
大澤さんの実体験に基づいたレポート形式の書籍。いかに苦労されてきたかが窺える。
・『つながる図書館~コミュニティの核をめざす試み~』猪谷千春
図書館がそれぞれのコミュニティに対してどのように貢献しているかを実例を以て示している。例として挙げられている図書館は、鳥取県立図書館、神奈川県立図書館、武雄図書館と伊万里市民図書館、デジタルアーカイブ、島根県海士町。客観的にどんな取り組みがどのような経緯でなされていて、結果どうなっているかが記載されている。
・『知って得する図書館の楽しみかた』吉井潤
図書館の利用方法が司書目線で書かれている。資料の探し方から、全国の図書館で催しているイベント、図書館の施設案内が主な内容。主観が強いが、文章が平易で読みやすい。頭を使わずに読めるので行き詰ったときに読むといいかも。
・『多文化サービス入門』日本図書館協会多文化サービス研究委員会
障がい者や外国人向けにどのようにサービスを提供していけばよいかを考察している。司書として業務に携わる中で出てきそうなQ&Aがまとめられおり、実際の図書館の取り組み事例も客観的な資料とともに記載されてる。やや外国人向けのサービス展開についての比重が高め。
参考図書の他にも、市のHPから地形分析や人口、高齢化率などを引っ張ってきました。
読み返すと未熟すぎて恥ずかしいです()