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「生涯学習概論」合格レポート

※合格レポートはあくまでも参考です。
 丸写しや類似レポートは不正とみなされるため、絶対にやめてください。
 
田中は2021年10月入学で全課程修了済です。

【設題】
字数指定:2,000字
設題の記入:不要
1生涯学習支援における図書館の役割について、図書館の3要素である「人(司書)」「資料、情報」「施設」の3つの観点から述べなさい。
2生涯学習の支援や方法にはどのようなものがあるかを述べなさい。

【レポート作成上の留意事項】
・設題の趣旨を、よく理解してください。
・次に、テキストの内容を、よく理解しながら読んでください。
・テキストのなかに、設問に該当する箇所を見出したならば、その箇所を理解できるまで、何回も読み直して下さい
・どうしても理解できなかったならば、参考書を読んでください。


合格レポート

1.はじめに
 近年コンピュータ技術は飛躍的に発達しており、時代状況は急激に変化している。そんな中、義務教育で学んだことのみでその後の人生を生きていくことは困難である。現代では、人々は自己の充実や生活向上のため、必要に応じて自ら継続的に学習を行っていくことが求められているのだ。このような人々が自発的意思に基づいて充実した人生を送ることを目指して行う学習を、生涯学習という。本論では、生涯学習支援における図書館の役割について、図書館の3要素である「人(司書)」「資料、情報」「施設」の3つの観点から述べる。

2.人(司書)
 図書館法において、司書は図書館の専門的事務に従事する、と規定されている。司書の主な役割は、図書、雑誌・新聞、パンフレット、視聴覚資料、電磁的記録等の資料やネットワーク情報資源等を個々の図書館の方針に則って、収集・整理、保存し、それらの資料を閲覧・貸出・複写・レファレンスサービス等によって提供することである。さらに、利用者の読書能力と情報探索能力向上のための支援も司書の役割だ。特に児童や生徒に対しては読書習慣を育成するための取組を行い、一般の利用者に対しては情報探索能力を身に付けるためのサービスを提供することによって、司書は人々の学習を支援している。

3.資料・情報
 図書館は、図書、雑誌・新聞、パンフレット、視聴覚資料、電磁的記録等の資料やネットワーク情報資源を提供することで利用者の学習を支援している。これらの資料・情報は利用者の学習を支援する上では必要不可欠なものである。図書館は、国内外の様々な人々が出版・刊行した資料や情報を収集し、人々に提供することによって、地域も国境も超えた知識の流通・伝播・普及を促進している。また、過去に出版・刊行された資料を収集・保存し、次の時代の人々に提供することによって、世代間の文化的・知的遺産の蓄積と継承を行っている。加えて、資料や情報の利用が困難な障がい者や高齢者に向けて、彼らが利用しやすいよう工夫された資料や情報を収集・提供している。このような働きによって、あらゆる利用者に対して、国内外の情勢や様々な思想、過去の時代の人々の知識等を学ぶ機会と手段を提供している。
 また、情報技術の発達により、現在は二次資料の多くがインターネット上で無料・有料データベースとして公開されている。さらに、一次資料の公開も広がりつつあり、今後も資料のデジタル化は進んでいくと考えられる。図書館には、これらの資料や情報を利用者の調査研究や学習に役立てるため、リンク集やパスファインダーの整備、商用データベースの提供を行うなどデジタル資料の利活用を促進するといった役割も求められている。

4.施設
 図書館法では、公立図書館と私立図書館の基本的な役割について、一般の人々の共用、調査研究、レクリエーション等に役立つことを目的とし、地域の事情と一般の人々の希望に沿い、学校教育を援助し、家庭教育の向上に役立つように留意し、各種図書館サービスの実施に努めなければならないとされている。
 図書館で提供している基本的なサービスは、貸出サービスやレファレンスサービス、児童・青少年サービス、高齢者サービス、障がい者サービス、多文化サービスである。また、子育て支援、学校教育支援、法律情報等、地域の課題解決に必要な資料や情報を提供している。
 図書館は資料を提供するだけの機関ではない。公立図書館では、読書会や資料展示会等が開催されている。地域の関係機関や社会教育施設が講座やセミナー等を行う場合は、図書館をその開催場所として提供することがある。
 ここまで公立図書館と私立図書館について述べてきたが、図書館には他に4つの館種がある。学校図書館、大学図書館、専門図書館、国立図書館だ。学校図書館、大学図書館、専門図書館は、特定の利用者を対象に、設置主体の目的実現に必要な資料を収集しサービスを提供している。そして、国立図書館は国内の全出版物を網羅的に収集するとともに、書誌情報作成し、国民と各館種の図書館に対してサービスを提供している。公立図書館、私立図書館以外の図書館は、法律上は社会教育のための機関ではない。しかし、これらの図書館は全国規模で日常的に連携・協力しており、それぞれが人々の学習を支援する役割を担っている。特に、国立国会図書館は全ての館種に対して支援を行っているため、市民の生涯学習に関して果たす役割も極めて大きいといえる。

5.おわりに
 このように図書館は障害学習支援において重要な役割を担っている。急激に変化する時代の中で、図書館が人々の生涯学習を支援していくためには、図書館の社会的役割を常に意識し、最新のIT技術や社会情勢、行政に関する知識を積極的に学び続ける必要がある。そして、広い視野と行動力を持って地域の関係機関と連携・協力していくことが求められている。
(1,994字)


参考図書

・『よくわかる生涯学習 改訂版』香川正弘・鈴木眞理・永井健夫
日本における生涯学習について学べる一冊。様々な視点から生涯学習について説明されている。図書館における生涯学習支援というテーマで文章を書くときにはあまり参考にはならないけれど、教養として知っておくべきことが盛りだくさん。国別でどのように生涯学習に力を入れているかも解説されているので面白い。

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