とある女性の生きる道-9-

中学校。

家からとても近い場所にあった。

しかし、いくら思い返してみても、クラスでの記憶は無い。

誰と遊んで、どう過ごしていたのだろう。

思い出せるのは、好きだった先生のこと、部活動のこと、恋愛のこと、それから、ある雷の日のこと。


1年生で担任だった、社会の先生。

とても優しく、人気があり、話しやすい、素敵な先生だった。

社会は苦手だったけど、授業は楽しくて好きだった。

3年生でまた担任になって、とても嬉しかった。

先生にお子さんが産まれた時、ぬいぐるみを贈った。

喜んでもらえたことが、とても嬉しかった。

地元にいる人の話から、今は教頭先生になっていると聞いた。

もう連絡は取らなくなってしまったけれど、いつまでもお元気でいて欲しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?