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2024/06/17 父の日

蒸し暑くなってくると、疲れた夕方…ふと、ひんやりとした日本酒が吞みたいなぁと思うのだけど、お酒を吞めなくなってしまった私にはただ思うだけだ。『20歳になったら日本酒に恋しよう』というフレーズが目に留まりなんて素敵なんだろうと思ったことがあった。ここ数年、昭和レトロがブームになって私が子供だったころの憧れが目の前に蘇って現れることがある。メロンクリームソーダ、バナナサンデー、昭和の花柄食器、ポットなど。クリームソーダは炭酸がビリビリして飲めなかったし、バナナサンデーは生クリームが甘くて食べれない…さらに量が多くて注文できなかった。私が注文していたのはお子様ランチかアイスクリームだった。

私の父はビールから始まり日本酒で終わる人で、子供のころの食卓は父だけ一品多かった。酒のつまみには馬刺しやエイひれ、シメサバ…焼き魚、缶詰を開けていることもあれば、魚肉ソーセージを焼いていたりする。父は自分で準備はしない。座ったまま「お母さん、あれ食いたい」「お母さん、今日はこれ準備して」「お母さん、これ邪魔だから片付けて」…「お母さんお醤油!マヨネース!!あと七味」父は食べた後食器を片付けずにごろんと横なりテレビを見ていた。私が育った家庭の風景だ。

昨日は父の日だったので、実父には酒のつまみになりそうなマグロの刺身を贈った。結構いいやつ・・・が、連絡は母からだった。
「お父さん、喜んでたよ。今日の夜が楽しみだって…」
母に連絡しておいてくれとでも言ったのだろうか?毎年こんな感じの父の日だ。私の父は昭和の男…と少しだけ皮肉を込めて書いておこう。


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