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結婚記念日と思いで

5月は私と夫の結婚記念日があった。
20回目の結婚記念日で、あっという間の20年だった。23歳で結婚し、25歳で一人娘を出産した。その後私は病気になり、心配した夫は一軒家を購入し愛犬を迎えた。夫とは結婚の話がトントン進むどころか、すごい速さで進んだ。あれは本当になんだったんだろうと今でも思う。出会った日に「結婚したいんですけど…」と言われて、「あぁ、ちょっと無理ですねぇ」と答えた。夫は会社の同僚だった。当時私はすごいモテ期の真っ最中で、男性からのお誘いが激しくあった。必ず「あの、結婚前提で…」というのがお決まりだった。私は女子高、女子短大で真面目に過ごしてきた。姉が自由すぎる人だったので、両親は私にだけは姉のようにはならないで欲しいと、かなり人間関係には厳しかったし、良い子でいるように求められた。もちろん彼氏なんていたことはなかったし、男友達もいない。男性は何か感じるものがあるのだろうか?飲み会のお誘いは綺麗な先輩だったが、結婚前提のお誘いは圧倒的に私だった。当時3か月くらいずっと夫から食事に誘われていたが断っていた。「これで誘うのはやめようと思っているんですが…」と言われたときに、「一度僕と食事をしたら、絶対もう一度僕と食事に行きたいと思わせる自信があるのですが…やっぱりだめですか?」と言われた。その一言でちょっと行ってみようかなと思ってしまった。この人はどんな話をするんだろう?気になる。お店をどこにするか聞かれたときに、居酒屋をお願いした。「え?ちょっとそれは男としていかがなものかと…」と言われたけど、私はその次も会いたいと思う『話』に興味があって、その時は夫にも食事にも興味はなかった。話を聞くのに高級な食事は必要ない。

夫の話は面白かった。お互いの家族や学歴の話、友達の話から始まって、持っている資格とか大学では何を学んだのか…どんな人なのかたくさん聞いた。どこか行きたい場所があったらドライブに連れていきたいと思っていますが、どこがいいですか?と聞かれたので、私は「最近発見された遺跡を見に行きたい」といった。私は少し変わっているらしく、私が好むものはだいたい馬鹿にする人と認めてくれる人と二通りに分かれる。さて、この人はどっちだろう?夫は大学で歴史を勉強していたから、むしろ自分も行きたいっす…という返事だった。それから居酒屋でずーっと歴史の話だった。日本が戦争をしなければいけなかった理由はいったいなんだったのか?…平安時代は歴史なのか文学なのか?そんな話をしてかなり楽しかった。夫とはその日から仲良くなって、その少し後に付き合い始めた。夫は付き合って2か月後には私の両親に結婚の挨拶に来た。

両親「え?早すぎる。もう少し付き合って楽しんだら良いのではないか?」

夫「では、泊りがけで旅行に行ったりしても良いでしょうか?」

両親「結婚前の娘が男の人と泊りがけで旅行に行くのはちょっと許せません」

夫「では、結婚させてください」

この人なんかすごいと思った。それからはバタバタ…あっという間に結婚式。出会ったときに「結婚したいんですけど…」と言われてから1年後、夫婦になっていた。

夫が好きなのは私の名前?

結婚式の日に、夫の友達が「お前ホント実歩って名前好きだよなー」と言った。聞いたら大学時代の彼女も私と同じ名前だったらしい。ん?と思ったことはだいたい当たる。夫の家系図を見ていたら、実歩の多いこと多いこと。実歩という名前が好きな家系だったようで(笑)そんなことあるの??私もよく分からないけど…

イオンで購入した食器かご
まぁ、何はともあれ
下から水が出る
今が良ければ
100円ショップで購入したカゴと組み合わせて使用中
それで良いかと…

人と人、いろんな始まり方がある。

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