【MGS】ヒューイは裏切り者だったのか

メタルギアシリーズの最後の作品であるVファントムペインはあと半年で発売から9年が経ちます。このノートでは、発売当初から議論されていた「ヒューイは裏切り者か」という疑問をもう一度考察していきます。


1.GZでのマザーベース崩壊について
1-1.マザーベース崩壊の手助け問題

本作の前日譚となるGZでは、核兵器を保有したMSFに対して原子力の平和利用を促進する機関「IAEA」が核査察を依頼し、結果IAEAに扮したXOFの奇襲でマザーベースは崩壊します。

メタルギア サヴァイヴの画像です。結構ボロボロになってますね

この偽IAEAを招いた人物はヒューイです。元々はミラーが核査察を拒否していましたが、ヒューイが独断で核査察を承諾しました。
それについてスネークとミラーが問い質すと「査察を乗り切れば世間にクリーンな印象を与えられる」「今査察を断っても怪しまれる、問題を先送りにするだけだ」と言ってスネークを渋々納得させました。さらに当日には「査察に悪印象を与える」という理由でMSFの武装解除を行いました。そして当日は奇襲を仕掛けたXOFに対してMSFは抵抗できず組織は崩壊、生存者も大きな傷を負いました

これについてTPPのストーリーでは「ヒューイが裏でXOFと繋がっており、マザーベース崩壊の手助けをした」ということで扱われています。実際に裏切り者がいるとすれば真っ先に怪しまれるのはヒューイですが、彼は「本物の核査察だと思っていた」と話しています。


1-2.マザーベース崩壊直前のストレンジラブ
ヒューイの恋人キャラにストレンジラブ博士という女性がいます。後にハルという子供をもうけるのですが、それに関しては後で掘り下げます。
このストラブですが、実はマザーベース崩壊直前に何も告げず姿を消しています。これに対してヒューイは特に反応することなく、今は核査察の対応に忙しいとスルーします。もうこんなん怪しいですわ


1-3.ヒューイに対するスカルフェイスの発言
マザーベース崩壊からヴェノムが覚醒するまでの9年間、ヒューイはスカルフェイスのもとでサヘラントロプスの開発を進めていました。この時に起こった出来事は後で詳しく解説します。

ヒューイは覚醒したヴェノム率いるDDに亡命を依頼するわけですが、その際にスカルフェイスに「闇の住人以下の腐った男」と表現されています。さらに「裏切り者」とも言っており、これはマザーベース崩壊の手助けをしたMSFの裏切り者という意味を持つ可能性があります。勿論、XOFを捨ててDDに逃げようとした裏切り者という説も捨てきれませんが


2.マザーベースでの尋問、嘘多すぎ問題
ヒューイの亡命が成功後マザーベースで彼の9年間について尋問が行われるのですが、彼が吐いた嘘が多すぎるのでサクサク解説します。

彼の嘘はほとんどAIポッドに潰されました

・開発は1人で行っていた→実際はストレンジラブと
・息子の顔は見たことがない→息子をサヘラントロプスに乗せている
・息子は自分から乗りたいと言った→ヒューイが乗せたと示唆させる記録
・ストラブはスカルフェイスと口論になって殺された→ヒューイが死亡の原因だった
・ストラブは事故でAIポッドに閉じ込められ窒息死→ヒューイが閉じ込めた

ざっと5つですね。3つ目のヒューイが息子をサヘラントロプスに搭乗させたという記録は、ストレンジラブが残した記録に「狂った息子を父親から引き離した」という内容が残っています。

ここまで嘘を重ねていると、尋問側もプレイヤーも彼に対する怪しさが増します



3.マザーベース内での罪
3-1.子供達の脱走を補助

ストーリー後半ではイーライら子供達がサヘラントロプスを奪いマザーベースから脱走します。子供側にはサイコマンティスとかいうチートキャラもいますが、実はヒューイも絡んでいます。サヘラントロプスの修復です。

3-2.パンデミックを発生させる
TPPのメインイベントのひとつである、マザーベース内での声帯虫騒ぎですが、あれの原因もヒューイです。いらんことしかしねーな

声帯虫の検査キットに含まれるなんたら線の影響で声帯虫を突然変異させた結果パンデミックが起こったようですが、その検査キットを選んだのはヒューイさんです。

3-3.また裏切りそうな動きを見せる
彼はMSFに所属していた時にIAEAのコスプレをしたXOFを招いており、更にXOFでの自分の立場が危うくなるとDDへの亡命を依頼しました。
そしてDDへの亡命後しばらくすると、またXOFとの繋がりが強いアフリカの企業とも頻繁に連絡を取るようになります。連絡内容は不明ですが、連絡をしていたことは電波傍受により事実のようです。


4.マザーベースから追放
ここまで色々やらかした結果、スネークからマザーベースからの追放を言い渡されます。

「ボートを用意しろ」ってやつです

彼は最後まで身の潔白を叫びますが、その言葉はスネークらには届かず彼は一旦退場します。彼がその後どうなったは別作品で軽く語られますが、詳しくは書きません。彼は最終的に死にました、以上

最初から最後まで怪しさ満点のキャラでした。Yahoo!知恵袋で見つけたヒューイ裏切り問題についての回答を引用させていただきます。

結局のところ彼自身が敵対行為としてとった行為はなく、研究のためにとった行動が悉く敵対行動になってしまっている。その上、当人に罪悪感は欠片も存在せず、なぜかこちらを糾弾してくる。

一言で述べるなら異常者です。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12254517232

まさにその通りです。彼はずっと味方だと主張しており、引用の通り「敵対の意思なく取った行為が敵対行動になっている」厄介なキャラクターでした。
また、何度も所属先を転々と渡り歩こうとする動きや「僕を守ってくれ」というセリフからも、自分を安全を最優先する人物のようで、それが今回紹介した裏切り行為や嘘の連続をさせた原因でしょう。



5.ヒューイは嵌められたかもしれない
ここまでヒューイの怪しさを解説しましたが、次はヒューイ擁護側になってみます。
では早速ぐうの音を出していきたいのですが、正直ヒューイ裁判においては弁護側は圧倒的に不利です。そりゃあ罪状もあるし嘘ついたわけだし。しかしやります。

仮に。仮によ?ヒューイが潔白だった場合に疑われる人物は2人です。
本作の重要人物であり、ヴェノムの両翼となるリボルバー・オセロットさんとカズヒラ・ミラーさん。怪しいかと言われると怪しくはないのですが、ヒューイを悪人に仕立て上げられる人物は彼らしかいません。


5-1.目撃者のいない尋問
ヒューイの尋問はオセロットとミラーの2人で行っています。理由は簡単、ヒューイの存在がスタッフに知られると、旧MSF兵など彼に恨みを持つものが危害を加える可能性があるからです。実際にヒューイの存在がスタッフに漏れた結果マザーベース内で大騒ぎとなりヒューイを処罰せざるを得ない状況となりました。

スタッフに囲まれたヒューイさん記念撮影

とりあえず彼の尋問は2人だけで行っており、スネークに尋問カセットを提供してはいましたが、カセットに記録していない裏で工作をすることも可能です。彼ら2人な訳ですし

5-2.何故ヒューイに検品をさせたのか
パンデミックが起こった際に声帯虫の検査キットの検品をしたのがヒューイ。で検査キットに問題があって声帯虫が突然変異するわけですが、ここで疑問が生じます。
何故裏切り疑惑があるヒューイに検査キットの検品を任せたのか。検品は何班に任せるべき分野かは知りませんが、いずれにしろヒューイより優れた兵士がいるDDで彼に検品させる理由はありません。
これもオセロットやミラーが彼に罪を被せるために検品を任せた可能性だってあります。



6.最後に
特に書くこともありませんが、あとがきを書いておきます。
これは私にとって初めてのノートでした。まだnoteの機能や使い方もわからない手探りの状況で書いてみました。また、文章も書き慣れておらず、構成などもまだ理解できていないことが多いですが、問題なく読めるノートになっていれば幸いです。
結局最後まで目次の設定方法がわかりませんでした。

ヒューイ裏切り問題に関しては、私は彼がクロだと思っています。擁護側に立つ際はネタが無さすぎて本当に悩みました。TPPは良いゲームではありますが、未完成ということもあってかストーリーに判明していない部分も多く、考察に頼る部分も多くあります。その中でも最大の問題であろうヒューイ裏切り問題は今後も多くの方に考えていただきたいと思っています。

メタルギアシリーズの最新作であるΔの発売が決定しています。最新作と言ってもリメイクですが、Δでメタルギアを知る人も是非TPPまでビッグボスの物語を追い、ついでにヒューイ問題に頭を悩ませて欲しいと思っています。

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