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DXの上流から下流までを経験して気づいた「ヒト起点」の重要性 | 元BCG蓋盛元希の挑戦

株式会社STANDARDは「ヒト起点のデジタル変革をSTANDARDにする」
をMissionに掲げる、2017年創業のスタートアップ企業です。

「DXの民主化支援」「市民開発者の育成」というキーワードを元に、東証プライム市場上場企業を中心に700社以上のクライアントを抱え、DXに特化した伴走型の人材育成やコンサルティングを提供しています。

今回の記事では、富士通からキャリアを始め、デロイトトーマツグループやBCGを経てSTANDARDに入社した、ソリューション事業部 Associate Partner 蓋盛元希さんにご経歴、STANDARDに入社した理由をお伺いしました。

会社の都合に縛られず、お客様に最適な提案を常にしていきたい

ー 蓋盛さんの経歴を簡単に教えてください。

新卒で富士通SSL(現:富士通)にシステムエンジニアとして入社しました。私は人前で話すことが好きだったため、就活当時は営業職と迷いましたが、最終的には「有形商材を販売するよりも、無形商材のイメージを自分なりに具体化しながら、その価値を伝え、相手に魅力を感じてもらうIT業界の方が面白いのでは」と考え、IT業界への就職を決めました。

次に独立系IT・システムコンサルティングファームを経てデロイト トーマツ グループのデータサイエンス部門(デロイトアナリティクス)に転職しました。コンサルタントとして働き、AI・データ分析を駆使し課題解決に活かす、様々な案件に関わらせていただきました。

直近では、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)のDXコンサルタントとして、事業戦略〜DX戦略策定・実行支援業務に従事しました。特に後半は人材育成に係る政策支援に携わらせていただく機会を賜り、日本全体が抱えるデジタル人材育成の緊急性や重要性をひしひしと感じました。

そこから「DX人材育成領域で、より専門特化していきたい」と考え、当てはまる会社を探し、STANDARDにたどり着きました。

ーシステムエンジニアという、いわば商流としては下流の仕事から、上流のコンサルタントに移られたのですね。富士通ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

システム開発におけるテスト工程の担当から始まり、徐々にリーダー業務を務め、クライアントの前に出ていくようになりました。密にコミュニケーションをとりながら要件を詰めたり、希望に応じてカスタマイズを提案したりと、様々な経験をさせていただきました。

私はPCに向かって黙々とコーディングをするよりも、お客様の発言の奥にあるニーズを探り当てながら「それなら、こういう機能が良いのでは?」「この改修は、業務フローをこう変えればそもそも不要なのでは?」と、あれこれと提案・議論するのが好きでした。

ー 当時から大切にされていたことはどんなものでしょうか?

社内の皆がコミュニケーションを取り、気持ちよく仕事ができる環境を作ることですね。

システムエンジニアは、(当時の印象では)あまり会話をせずに黙々と仕事をしがちです。ただ、それだと意思疎通が図りづらく、業務効率も悪くなります。昨今一般化してきたコミュニケーションツールも当時はありませんでしたしね。

なので、新卒でプロジェクト配属されてから一週間後には「朝会は上司から一方的に話す場から、みんなで話す場に変えてみてはどうか」などと、プロジェクトリーダーに提案していました。
毎日堅苦しい雰囲気で仕事始めるのって、嫌じゃないですか笑

ただ、今思い返せば、当時何の実績もなく、ただただ生意気なだけの私の発言を受け止めて聞いてくださり、取り入れてくださった組織・上司・メンバーの皆様には頭が上がりません。

ー 思ったことはしっかりと伝えるタイプだったんですね。その後、なぜ富士通を退職されたのでしょうか?

「会社の都合に縛られず、お客様に最適な提案をしたい」と考えるようになったからです。

当時の私は、社内向けシステムを販売する部署に所属していました。そのときのお客様に、私に「蓋盛さんが勧めてくれる通りにするよ」なんて言葉をかけていただけるような、良い信頼関係が築けたお客様がいました。

ただ、そのお客様は、既にグループ全体で競合他社のシステムを導入していました。そんな状況で、このお客様の環境にだけ、無理やり富士通のシステム導入を勧めているようでは、クライアントファーストとは言えません。

そんなジレンマを抱えるうちに「あらゆるソリューションを公正中立に提案し、常にお客様に最適な提案をできる立場でありたい」と考えるようになり、それができる仕事としてコンサルタントを志しました。

ITの中でもデータ分析やAI、さらにはその人材育成と、専門性を尖らせていく

ー コンサルタントに転身してからのお仕事内容を教えてください。

課題解決のためのデータ分析業務、データ利活用支援のコンサルティング業務が主でした。

2社目では、社長や先輩方から様々なスキルセットやマインドセットを叩き込んでいただきました。変化の速いIT業界において、業務外でも積極的に自己研鑽に励む先輩方の姿勢に感化され、自ら学ぶことの重要性に気づきました。コンサル未経験から猛烈に追い上げられたと思います。

そこから徐々に「広いITの中でも、より尖った専門分野が必要ではないか」と考えるようになりました。データ分析業務を主戦場にすると決め、デロイトに転職しました。

ーデロイトトーマツグループでは、どういうお仕事をされたのですか?

監査法人トーマツに紐づくデロイトアナリティクスという部門に、データ分析コンサルタントとして入社しました。

まずはメンバーとしてスキルを磨き、プロジェクトリーダーになってからはデータ分析の方針設計、分析結果の解釈、そしてビジネス課題解決に向けた具体施策を検討・提案できるようになりました。

デロイトアナリティクスは、デロイトトーマツグループ各所で発生する分析ニーズが集約される部門であったため、扱う案件の幅がとても広かったですね。在籍5年強で少なくとも数十件以上のプロジェクトに携わらせていただきました。

例えば、金融機関の不正検知にディープラーニングモデルを導入して既存手法と精度比較するなどの技術的案件もあれば、まだ存在しないデータをどうやって集め、当該データの蓄積から利活用までの組織のあり方・業務運用をどう設計するか?という戦略的思考が問われる案件もありました。

いずれも、これまで経験や勘で意思決定していたお客様に、データ分析から得られたインサイトをもとに意思決定をするという、新しいプロセスを組み込む仕事です。

お客様への価値貢献や成果を感じられる機会も多く、夢中で働きました。また、一緒に仕事をするメンバーも皆優秀でユーモアに溢れており、会話をするだけで何かしらの学びを得られる、日々成長を実感できる最高の環境でした。そんな環境で長らく仕事を与えてくださった上司・同僚への感謝が尽きません。

ー 楽しくお仕事されていたことが伝わってきます。そんなデロイトアナリティクスをご退職された理由は何だったのでしょうか。

日々の提案活動・課題解決業務の中で「もっと上流から、意思決定者(CxOクラス)に直接的な提言をしたい」と考えるようになったからです。

例えば、現場を取りまとめている事業部長様は、我々の仕事を認めてくださり価値を感じてくれていたとします。しかし、その上の経営層に相当する意思決定者に受け入れてもらえなければ、取り組みは止まってしまいます。

私が5〜6年かけて培ってきた「課題解決のためのデータ利活用の技術」は、間違いなく多くの組織・皆様に必要であるという自信がありました。ならば、次はこの必要性を意思決定者に直接伝えられる立場に就く必要があると思い立ちました。

ー 次にボストン・コンサルティング・グループ(BCG)に入社していますね。どうしてこの会社を選ばれたのですか?

意思決定者に直接提言ができる立場 = 戦略コンサルタントだと思い至り、その筆頭格であるBCGにチャレンジいたしました。

実際に、入社後は希望通りの機会をいただき、業務内容は事業戦略立案からDX戦略策定・実行支援など多岐にわたるプロジェクトに携わらせていただきました。徐々に私の専門性を生かしたDX戦略領域の仕事も増えてきたのですが、そこで新たな壁にぶつかりました。

それは、クライアント社内の「DXの知識習得と自分事化の欠如」です。DX推進活動は、本業(既存業務)の片手間になりがちです。皆忙しく時間がない中、上からの指示でよくわからないことをやらされる。これでは、せっかく立てたDX戦略も実行まで至らないと、改めて気付かされました。この壁を乗り越える方策を考え、企業や組織に解決を促すことが、今の私のテーマになっています。

ー この壁は、どのように乗り越えていけば良いのでしょうか。

私は「変革の必要性を従業員一人一人が認識し、DX推進活動を全員が”自分ごと”として捉えること」だと思っています。

BCG時代に、官公庁のDX人材育成政策の支援をさせていただく機会がありました。主には教育コンテンツ作成、プログラム運用、そして約100社ほどの中小企業様のDX推進支援 等をさせていただいたのですが、その中でDX人材育成の重要性を改めて理解するとともに、DX推進活動が自走する組織とそうでない組織の”差”に気づくことができました。

世の中でこれだけDXが求められ、それを推進できる人材が多くの企業で必要だが、現状は不足しているので育てていくしかない。これだけの需要があるなら、「DX推進」「デジタル人材育成」という領域にもう一歩踏み込み、専門家として社会貢献していくこともひとつの道なのではと考えるようになりました。

思想、専門性、仲間、STANDARDには全てが揃っていた

デジタル人材育成に特化したいという想いから、転職を決意されたのですね。

その通りです。ここに特化した会社を探した結果、STANDARDと出会いました。

会社の思想が自分と完全に一致していることに加え、組織が同じ原体験や課題意識を持っている専門性の高いコンサルタントたちで構成されていることも、とても魅力的だと思いました。

まさに自分が求めている、DX人材育成の必要性や重要性を世の中に伝播させていくための環境がすべて揃っているとわかり、ここでの仕事にフルコミットしようと決めました。

STANDARDでのデジタル人材育成の仕事を通じて、各社の競争力強化に貢献することが、ひいては日本全体の競争力強化に本気で貢献できると確信しています。

ーSTANDARDで目指す未来を教えてください。

STANDARDは、企業にとって最も重要な血肉である従業員の皆様、すなわち人材の育成に本気で向き合っている会社です。

ただもちろん、人材育成だけで終わらせず、会社や部門の実益創出に繋がる所まで伴走できるコンサルタントでありたいと考えています。

お客様から「目の前の業務が楽になった」ですとか「従来のあり方によらず意思決定できるようになった」と嬉しいお言葉を掛けていただくことに満足せず、企業や組織の売上増やコスト減、新たな価値創出を成し遂げていただくところまで伴走することが重要と認識しています。

このようなサポートをすることで、STANDARDが真の意味で日本企業のゴーイングコンサーンに貢献できている状態を目指します。

言葉にできないジレンマを抱える多くのコンサルタントへ

ー これからSTANDARDへの転職を検討されるコンサルタントの方々に、会社の魅力を教えてください。

STANDARDをひとことで表せば『目の前の企業の実益を生み出すDX人材育成にコミットできる会社』と言えます。どんな仕事であれ、顧客の利益を生み出すのは当たり前のことですが、それを実際やりきれている企業がどれだけあるでしょうか。

特に、DX人材育成は短期的な収益には直結せず、粗があっても目立ちにくい。他に優先したいものがあれば、妥協のしわ寄せを受けがちです。一般的なコンサルティングファームであれば、ついそれを繰り返してしまいます。世の中のDX人材育成の遅れは、こうした構造から慢性化してしまった可能性もあるかもしれません。
しかし、STANDARDは違います。「ヒト起点のデジタル変革をSTANDARDにする」というMissionを掲げ、その先に「日本経済を再興させる」というVisionを描いており、あらゆる場面でこれを第一優先にして意思決定をします。

また、私自身の能力値は他の優秀なコンサルタントの皆様の足元にも及びませんが、成長に向けて自ら試行錯誤した回数で言えば一定程度の蓄積があります。そんな、優秀な皆さんの輪の中で学び・もがき苦しんだ経験が今”人材育成”領域の仕事の糧になっていると感じます。故に、これまでご自身で研鑽に取り組み、成長の苦労を体験してきた方にこそ、STANDARDに来てほしいと思っています。

このような「Mission/Vision」と「人材」で構成されているSTANDARDだからこそ、「私たちは目の前のクライアント企業と、その従業員の皆様に必要な、本質的なDX人材育成をやりきれている」と、胸を張って言いきれます。もし、ここに全力を費やしてみたいと思っていただけた方がいらっしゃれば、ぜひ同じ目標に向かって一緒に邁進しませんか?

今回は、ソリューション事業部 Associate Partner の蓋盛元希さんのインタビューをお届けしました。

当社は、「ヒト起点のデジタル変革をSTADARDにする」というミッションに活動をしています。もしも、あなたが過去に日本企業のDX推進に携わったことがあり、かつ「ヒト」の壁にぶつかった苦いご経験がおありなら、そこでの心残りを吹き飛ばすことができる最高の環境になります。

STANDARDでは、さまざまな知的好奇心を持つメンバーが、日々切磋琢磨し合いながら働いています。熱い想いを持ち、事業を成長させようと思っているメンバーばかりなので、入社後はきっと刺激的な生活が待っています!

少しでもSTADARDで働くことにご興味がある方はカジュアルに話をさせていただければ嬉しいです。

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