ガールズバンドクライの感想とその他いろいろ No.2
ガールズバンドクライ(以下、ガルクラ)の記事をこんなペースで2本目を書くとは思ってなかった。
今後の展開の予想というか期待的なところは吐き出して起きたいので2話放送前というか2話予告が出る前に書こうと思い突貫で書き始めた。
タイトルはめんどいのでNo.2としました。
前回は不安要素みたいなことをつらつらと書いたのだが基本的には放送前に思っていたことであって今はそこまで不安な要素は無い。
むしろ楽しみな要素の方が多いので今回はそのあたりを書いて行こうと思う。
前回の記事はコチラから、ありがたいことに執筆時現在で2500ビューを突破しました。
・ガールズバンドアニメの系譜
まず今回は(ガールズ)バンドアニメの系譜からガルクラについて考えていこうと思う。
ここでは私がある程度のコンテンツに触れてきた00年代中頃以降の話になってしまうのはご承知頂きたい。知らんことを付け焼き刃で話すと収拾つかなくなると思うので個人的にはこの形式がいいと思う。
と言うことで私の考えるバンドアニメの歴史はすごくざっくりと書くとこんな感じです。
この他にはNANA(2006年)、涼宮ハルヒの憂鬱(2006年)、Angel Beats!(2010年)などが挙げられると思う。
個人的に涼宮ハルヒの憂鬱はアニメにおいても、インターネットカルチャーにおいても影響が大きかったと思う。
ハルヒはバンドアニメではないが学祭のライブシーンは今でも切り取られ楽曲や作画(ハルヒの表示)について語られることが多い。
後にサービスを開始するニコ動との相乗効果もあり『弾いてみた動画』がブーム。そこからバンドの結成、現在活躍するクリエイターたちの誕生もあったと考えると功績はかなり大きい。(堀江晶太など)
純バンドものではけいおん!からぼっち・ざ・ろっくに至るまでは部活動からライブハウスでのちょっと地味な絵を可愛いキャラで見せる日常系。
バンドリのようなインフレしまくったファンタジー系まで展開していくことになる。
バンドリはシリーズ開始からぼざろの登場までバンドアニメのメインストリームであり、王道のガールズバンドアニメとして数年続いてきているが『大ガールズバンド時代』という。壮大なフィクションの世界です。ワンピースの大海賊時代に海賊がいて違和感ないように、大ガールズバンド時代においては放課後にふらっと女子高生が500~1000人キャパのライブをガンガンやります。3バンド集まれば武道館も埋めれちゃいます。そこからスカウトされてふらっとグアムにライブしに行けちゃう世界観です。もちろん他の作品もフィクションではあるがその中でもバンドリはもはやファンタジーとも言える域に達してる。
この日常系やファンタジーなガールズバンドアニメの系譜とガルクラはちょっと違う路線にあると思う。
個人的に一番近いと思ったのが1999年~2008年まで連載されていたBECKです。
BECKのアニメはアマプラで見れます。とりあえず1~2話とガルクラ見比べてほしい。
漫画も完結しています。オススメです!
ちなみに全2巻は大嘘です。実際は34巻あります。
noteさん、Amazonのリンクカードどうにかしてくれー!!!
・BECKとガルクラ
ガールズバンドアニメの文脈よりBECK文脈が強いアニメだと書いたがそう思う理由を書いて行こうと思う。
ガルクラ1話とBECKの序盤(アニメ1~3話)にはかなりの類似点があると思う。
吉野家に行きたかったが行けなかったコユキ(BECKの主人公)、吉野家の牛丼を美味そうに食べた仁菜。
カラオケに誘われるも断ったコユキ、誘われたカラオケについて行った仁菜。
ヒロインの真帆と初対面でfuck!と言われるコユキ、意味を知らないながら初対面の人にfuckと中指立てしまった仁菜。
とまあこんな具合にコユキが出来なかったことを仁菜は全部やっていく。
他にもギターがキーアイテムになりそうなところや、未成年と成年で編成されるバンドであることもかなりそれっぽい。
前述のガールズバンドアニメのほとんどはメンバーが高校生の未成年バンドな事が多く、部活の延長といった感じが多かったのに対してガルクラは高校生、フリーター、社会人の混成になってるあたりやはり既存のガールズバンドアニメよりもBECKに近いように感じるところ。
ガールズバンド版BECKって感じです。
・ガルクラに期待していること
PVやキャラのプロフィールから読みといた期待してる所を書きます。
個人的にPVで好きなシーンが機材車のバンがエンストするシーンや、談合坂SAに立ち寄るシーンなのだが、これらの場面からわかるようにガルクラは自分たちの足で全国ツアー(少なくとも川崎より西へ向かう)に出ていくと思われる。
けいおんでは2期でバスに乗りフェスに行き、劇場版ではロンドンに行くなどの要素はあったものの自分たちで運転は無い。高校生なので当たり前だが…色んな作品で移動シーンはカットされがち。
機材車周りの話交通事故以外なら何やってくれても良いです。エンストOK、喧嘩して無言の車内OKです。
未成年3人いるからな、潰れると運転桃香だけになるからな!
あと、桃香の同居人が名前付きキャラだったのは結構衝撃的だった。ガールズバンドアニメの男性キャラはごく少数の親族のみが登場する程度なのがほとんどなので『桃香の同居人』程度のクレジットになるものだと思ってた。
今後登場するかわからないが、普通にアパートの隣の人やドラムを叩いてくれたお兄さんなど1話にして、しっかりと男性キャラを描いたのかなり良いと思う。続けて欲しい。
・ガルクラとヨルクラ
ガルクラと同じく今期のアニメに夜のクラゲは泳げない(以下、ヨルクラ)がある。
今期は川崎vs渋谷などと言われていたりするのでこの二作品の個人的な比較もしておきたいと思う。
ヨルクラの舞台は川崎ではなく、渋谷となってる。
どちらもハロウィンで有名な土地であり、コロナなど複数の要因が重なるが渋谷ハロウィンの治安の悪さが川崎ハロウィンを終わらせたという関係性もある。ヨルクラの1話はハロウィンから始まった。
音楽関連で言うと渋谷のO-EAST、川崎のクラブチッタはともにキャパ1300人と同じ規模のライブハウスがあるなどの類似点がある。
作中でこれらのライブハウスを目指すかは定かでないが作品を見ていく上での土地柄は近いものを感じる。
どちらの作品も1話の終盤が路上ライブで終わり、ヨルクラは創作青春群像劇といってるが音楽アニメ的な要素も感じ取られる。
ガルクラが5人組バンドであることに対して、ヨルクラのJELEEは現状ボーカリストと絵描きという。かなりインターネット世代(死後)以降のユニット感が強いのは対照的で面白いと思う。
PVに登場することからガルクラは機材車のバンで川崎を出て各地でライブをして武道館を目指すのだろう、ヨルクラは渋谷で創作活動を行い、そこからインターネットに出ていくと思う。
悩みやトラウマ、葛藤の種類は違えど同じ年齢くらいの高校生を主役に据えて音楽を絡めて足を使った地道な音楽活動とインターネットに繰り出すと言った違いでアプローチしてるのは面白いと思うのでここは平行して追っていきたい作品。(1話時点の感想です、別路線になる可能性もあります)
・まとめ
ちょっと前回はネガティブだったので今回はポジティブな感じに書きました。
アルゴナビスやらSHOW BY ROCKやら見れてないバンドものが沢山あると思ったのでこれを機に見てみようと思う。
現時点でぼざろのサブタイトル考察してた時のような楽しみがあるので2作品とも楽しみです。
頑張って書いたのでSNSへのシェア大歓迎です!!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Twitterのシェア、サポートいただけると嬉しいです。