見出し画像

#6 the monogatary | 君と挑戦

前回はこちら▼

僕たちはいつだってチャレンジャーだ。そんな言葉を胸に、僕は今日もピッチに立つ。まだ見ぬ未来を信じて。

また夏が来た。激動の夏。期待の夏。秋と同じように、夏には様々な意味がある。暑さが好きな人も、嫌いな人も、この世の中には趣向が異なる様々な人が点在している。そんな中、僕は選んだのだとしみじみ思う。その選択は間違っていただろうか。間違っていたかもしれない。正しかったかもしれない。結局、いつだって答え合わせは未来にある。今を生きている僕たちにとって、そんなことは些細な事でしかないのだ。今を楽しむ。その時にしか出来ないことを追い求める。そんな小さな目標を胸に掲げて生きれば、いつだって道は開かれている。

僕は行く。まだ見ぬ道を。たとえその道が困難に満ち溢れていたとしても、僕は行く。怪我を負うこともあるだろう。挫折することもあるだろう。それでも、僕は未知なる獲物を追い求めて狩りに出る。それで良いのだと自分に言い聞かせて。

「おい佐々木、もう時間だぞ。」

そんな声が聞こえる。苦楽を共にした仲間の声。一緒に飯を囲んだ友人と共に、僕は前に進む。

佐々木:「悪い悪い、緊張しちゃって。いつぶりか、こんな緊張するのは。だいぶ久しぶりな気がする。」

小田:「まあな、だって200校以上が集う大会だぜ。みんな緊張しているぜ、たぶん。」

佐々木:「だよな。いや~、それにしてもいつ以来の大会だ。コロナで去年はどの大会も中々開催できなかったし。本当、奇跡的に開催できた大会だな。」

小田:「だな。でもキャプテンにそんな日和られると困るぜ。俺たちの隊長にはシャキッとしてほしいな。頼りにしてるぜ、キャプテン。」

佐々木:「そうだな。この大会を悔いのないものにしよう。俺たちならできる。きっと。」

さあ、伝説の幕開けだ。