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#19 the story | 『Fate/Prototype』(5)

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「根源。それは魔術師が目指す場所。」

彼女は産まれた時から、根源への接続を許可されていた。沙条愛歌。綾香の姉にして、セイバーのマスターである。彼女にとって、人生とは退屈な者であった。全知全能である少女は、未来をも見通す目を持っていた。ゆえに。彼女は自らに制限を課す。なぜか。それは、彼女が知ったから。ある運命へと辿り着くのだと。そして、恋をするのだと。


『Fate/Prototype』第5巻。着実に計画を進める沙条愛歌。セイバーに捧げる愛。彼女にとって、セイバーこそが全て。彼に尽くすことが、彼女における人生の意義なのである。ゆえに。その他は徹底的に切り捨てる。それが彼女のルールなのである。