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#4 the diary | "苦手意識"

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文章を書くのが苦手である。昔は得意だった。けれども今は違う。昔の自分は優秀だった。転機は中学の時。父親の蒸発によって、僕の人生は狂う。母親は鬼と化し、子供である僕はそんな母親に従う毎日。それが普通だと思っていた。それが当たり前だと思っていた。しばらくして、祖母が自殺する。当然だろう。それほど僕の周りの世界は狂っていた。

高校に入ると同時に、僕の成績は下降していく。中学までは優秀だった。しかしながら、それは心に余裕があったから。祖母が自殺してから、僕も狂い始める。そんな自分を抑える為に、僕は硬式野球部での日々に没頭していく。

僕には妹がいる。僕と同様に、妹も上記の騒動に巻き込まれる。そして落ちぶれていく。僕の妹と母親は常に喧嘩していた。次第に自宅は戦場となった。そんな毎日。