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#7 the diary | "疑心暗鬼"

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荻窪に住み始めてから、どれだけの時間が過ぎただろう。グループホームへの入居をきっかけに、僕は荻窪に住み始めた。荻窪は良い町だと思う。みんな、良い人ばかり。こんな町に住むことができる僕は、きっと幸せ者なのだろう。金銭管理。それがグループホームの掟。少ない予算をもとに、日々節約しながら生活する日々。正直、何度も抜け出したいと思った。でも踏ん張った。それは良かったのだろうか。僕は優柔不断である。大学1年の時に初めて通院し、今に至る。日々不安定。そんな中で、僕は一体どんな物語を紡ぐことが出来るのだろうか。障がい者雇用で採用され、今に至る。じっとすることが苦手な僕にとって、休憩は拷問である。しかしながらチームとして働く上で、休憩を欠かすことは出来ない。握力に頼るしかない。読書に頼るしかない。僕と似た症状を持つ人は、この世に存在するのだろうか。辛い日々。逃げ出したい日々。人生とは選択の連続であり、またいかに金銭と向き合うのかが大事である。障がい者雇用で得られる収入など、些細なものである。しかしながら、僕たち障がい者は、そんな些細の収入を大切に、今を大事に生きなくてはならないのである。世の中には様々なプラットフォームがある。そのような多種多様なサービスで溢れるこの世界で、僕はnoteと出逢うことが出来た。果たしてそれは幸運なのだろうか。文字を書きたい。誰かと話したい。誰かと繋がりたい。そんな些細な欲求を胸に、僕は今日も文字を紡ぐ。昔は出来たことが、なぜ今出来ないのか。不思議である。虐待ゆえ。離婚ゆえ。うつゆえ。僕は未だに、人生について悩んでいる。