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#9 the monogatary | 忘れられない

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障害者である僕にとっての幸せって何だろう。そんなことを考える。障害者手帳を取得した。きっかけは入院。歩行困難に陥ってしまった。約1ヶ月入院した。入院生活は楽しかった。快適な生活だった。しかし当時学生だった自分にとって入院は予期せぬ出来事であった。ゆえに早期退院を目指した。主治医曰く、もう少し入院した方が良かったらしい。しかし決めたことは変わらない。幸い、ある程度歩行できる状態にはなっていた。ゆえに名残惜しくはあるが、僕は退院することにした。

激動の学生生活。僕の学生生活は地獄だ。通院を繰り返し、服薬し、自らの症状は周りに隠した状態で学生生活を送る。それがどれほど大変なことか、当時の自分は知らなかった。時には教授に叱られることも多々あった。カウンセリングを受けながら、そんな危機を脱していく。そんな毎日。楽しみなど何もない。そんな生活。