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地域に寄り添う新たなチャレンジ

みなさんこんにちは。
サツドラホールディングス インキュベーションチームの三浦です。

今回はサツドラHDが進めている地域連携の中から新たに「小清水EZOCA」について紹介させて下さい。

地域連携、その他EZOCAに関する記事は以前に書いておりますので是非チェックをお願いします!

▼地域連携について

▼その他EZOCAについて


■小清水町の紹介

まずは小清水町について紹介をさせていただきます。

小清水町は北海道の東北部に位置していて、町の北部はオホーツク海に面しています。

小清水町と聞いて「あーあそこね」となる方はかなりの通ですね!名前が似ているため、十勝の清水町のことだと思う方が多い印象です。

オホーツクエリアに属しており、近隣には網走市・斜里町・清里町・大空町などがあります。産業は畑作(じゃがいも・ビート・小麦)と酪農が盛んです。

知っている方は意外と少ないのですが、小清水町はカルビーのポテトチップス発祥の地なんです!
1975年に町内のカルビー工場で初めてポテトチップスが製造されました。2000年に工場が解体され現在は更地になっていますが、町内にはしっかりと歴史が刻まれており、最近では復刻版のポテトチップスが数量限定で販売されていました。

また、道の駅に直営のモンベルがあったり、お土産で有名な「ほがじゃ」の工場があったりと地の利を活かした経済活動が盛んです。
※ほがじゃは「めんべい」を作っている会社と同じです

道の駅 はなやか小清水や小清水町観光協会ビジターセンターに隣接している
モンベルオホーツク小清水店
引用元:モンベルHP(https://club.montbell.jp/privilege/fshop/search/disp.php?shop_no=895541

少し脱線しますが、最近は上川管内をはじめとし北海道各地域へモンベルさん、コロンビアさん、ナンガさんなどのアウトドアブランド進出が増えていますね。
北海道は「アウトドア王国」だと個人的には思っていますので、これからも盛り上がって欲しいです。

あと、町内にある小清水温泉ふれあいセンターの温泉が激アツでおススメなのでアツイ温泉が好きな方は是非行ってみて下さい!!ほんとにアツくて膝までしか入れなかったです(膝から下が赤くなりました笑)


■小清水EZOCAについて

ここからは「小清水EZOCA」導入にあたっての内容です。

小清水EZOCAのデザイン

オホーツクらしい良いデザインですよね。町のホームページに使われているデザインを使用しています。


➣導入の背景

かねてより小清水町様から「町内にサツドラ店舗を出店をしてほしい」とご要望をいただいておりました。
商圏、コストなどを踏まえた時になかなか難しい部分もあったのですが、小清水温泉のような町の熱い思いに応えるべく、2024年秋頃に出店することが決まりました。

それと同時にEZOCAにも非常にご興味をお持ちいただき、当時運用していた町独自のスタンプカード「ふれ愛スタンプ」を全て自治体オリジナルEZOCAへ切替えて欲しいとのご要望もいただきました。

非常にありがたいお話ではあるのですが、自治体オリジナルEZOCAは個人がサツドラで購入した金額の一部をサツドラから自治体へと還元するモデルで、そのお話を頂いた当時は町内にサツドラ店舗もなく、出店までの空白期間は問題ないのか等の不安があったのが正直なところです。

ですが、小清水町内にすでに一定数いらっしゃったEZOCA保有者の他地域における購買力や、町からは「単なるポイントカードの枠を超えて住民インフラとしてEZOCAの活用を構想として考えている(出産祝い金などもEZOCAで付与する計画など)」というお話をいただき、EZOCAの町全体の普及と先進的な活用方法を見込んだ上で自治体オリジナルEZOCAの導入に至りました。

このようなことから様々な面で連携できるとし、2023年1月11日に包括連携協定を締結させていただきました!

2023年1月11日 小清水町役場で行われた締結式

久保町長、企画財政課の石丸課長をはじめとする小清水町役場職員の皆様、商工会のご理解、お力出店を熱望いただいた地域住民の方々の地域に寄り添う真っすぐな姿勢があったからこそ、ここまでのスピード感で実現することができました。
改めて感謝申し上げます。


➣発行~現状

連携協定締結3日後の1月14日からサツドラグループのリージョナルマーケティングのメンバーを中心に町内において新規獲得&切替活動が行われました。

小清水EZOCA新規獲得・切替活動のようす

当初は人口対比7割を目標に掲げて、町の見込みとしていっても6割かなぁ、、、と言われていて少し不安はありましたが、ふたを空けてみると想像以上の獲得数となりました!

【小清水EZOCA会員数】2023/4/1時点
会員数  3,870名(人口4,454名)
人口比率 87%

たった3ヵ月でこの数値は驚きでした。
さらにEZOCA発行ブースにマイナンバーカード発行ブースを併設したところ、イベント前のマイナンバーカード申請率が63%だったのに対し、終了時の9日後には70%を超え、1月間における申請料全国3位になるなど大きな効果が出たようです。


要因としては、平成元年から約30年運用してきた「ふれ愛スタンプ」を多くの方が愛用しお持ちだったということと、町からのポイント付与(なんと5,000円分も!)もあり多くの会員獲得&既存EZOCAからの切替に繋がったのではないかと思っています。

利用状況としては、町内外のスーパーを中心にガソリンスタンドや飲食店など計52店舗と、多くの店舗で利用されています!
ポイント利用の比較にはなってしまいますが、初回付与ポイントと利用ポイントを比較して49%の利用率となっています。

まだまだスタートしたばかりで町内にサツドラ店舗がない状況ではありますが、今後は個人のライフステージや町の経済状況によってポイント付与を予定しているようですので、継続して利用いただけるよう私たちも尽力していきます!


➣小清水町内の加盟店とお申込み方法

小清水町にお住まいの方でまだお持ちでない方、小清水町にゆかりのある方、シンプルに小清水町が好きな方、デザインが気に入った方、読んでいるそこのあなた、ネットでも入会できますので是非お持ちになってみてください!

▼小清水町内の加盟店はコチラ

▼お申込みはコチラ



■地域オリジナルEZOCAのこの先

➣他地域への導入にあたって

大変ありがたいことに2021年にスタートした「江差EZOCA」を皮切りに様々な自治体様からお声かけを頂いております。
今回の小清水EZOCAは2例目となりますが、背景部分でも書きました通り、出店予定ではあるもののサツドラ店舗がない地域でのオリジナルEZOCA導入は私たちにとっても新たなチャレンジでした。

「北海道のために、地域のために」というのは勿論、地域において様々なことを行い貢献していくためには、事業として続いていくように展開していかなければなりません。
持続可能なモデルを実現するために、自治体様には出店やEZOCAのほか、教育・健康などさまざまな分野においてサツドラと連携することによって成立できている部分が多くあります。


➣町内の巻き込み

しかし町側が「EZOCAをやりましょう!」と決意いただいても町民側や商工会側が納得されないままではできませんし、私たちも結果的に地域のためにならないことはしたくありません。

EZOCAを導入した方が現行の町ポイントカードよりコスト的にも町内経済的にも良いという場合も多いですが、これまでの歴史や現行カードに対する愛着などもあり中々踏み切れないという地域もあります。

EZOCAやサツドラグループとの連携においては、世の中のありとあらゆるものに対して、これまでの歴史や愛着、想いという感情に寄り添いデザインや還元する仕組みを構築しながらも、形は変え、アップデートできる部分はアップデートして進化を続けております。
その進化を繰り返すことで、受け継がれていくべき事柄も上手く次の世代に引き継がれていくのではないかと考えます。

小清水町様はここの部分がとても柔軟かつ迅速で本当に勉強になりました。


少し話が逸れましたが、新たなモノ・コトを導入するにあたって町内100%全員賛成!という状況は少ないもので、地域住民や商工会の方など町全体の理解と盛り上がりは必須になってきます。

新たな事柄に対するネガティブな反応は絶対に出ますが、それを経てのアップデートでなければ納得した形にはなりませんし感情も置いてけぼりのままになってしまいますので、導入までの期間は本当に大切な期間だなと感じています。


■おわりに

ちょっと真面目になってしまいましたが、町民だけ・町の事業者だけ・町役場だけ・サツドラ(民間企業)だけという単独で地域を盛り上げ活性させることはどんどん難しくなってきています。

課題先進地域と言われている北海道に住む人々がシビックプライド(都市に対する市民の誇り)を育み、様々な垣根を超えて調和することが北海道を明るくしてくれると思います。


サツドラがそのハブとなれるように、これからも地域コネクティッドビジネスを推進していきます。