【調剤薬局の現場から⑥】お薬手帳について~電子版のお薬手帳や便利な新機能をご紹介!~
こんにちは。
株式会社サッポロドラッグストアーで調剤薬局の店舗運営ブロックマネジャーをしている、薬剤師の高山です。
▼前回の記事はこちら
今回のテーマは「お薬手帳」についてです。
調剤薬局の受付では必ずと言っていいほど「お薬手帳はお持ちですか?」と尋ねられますよね。薬局にとって、お薬手帳は患者さまの服薬状況を知ることができる重要な情報源です。
患者さまご自身が日常生活における健康管理を行う上でも役立つアイテムですが、そのお薬手帳に電子版があることをご存知でしょうか?実は電子版お薬手帳の普及率は年々上がってきていて、その利便性が高まってきています。
今回はサツドラ薬局で導入している電子版お薬手帳のご紹介や、電子版に切り替えようか悩んでいる方に登録方法についてお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください!
サツドラ薬局の電子版お薬手帳について
サツドラでは「薬急便」というシステムを利用した電子版お薬手帳を導入していますが、現在はサツドラ薬局をご利用される患者さまの30人に1人の方が、電子版お薬手帳を利用されています。
電子版お薬手帳の普及率の増加に伴い、2023年3月に厚生労働省から電子版お薬手帳ガイドラインが発出されました。
そのガイドラインには今後のデジタル技術の進展をふまえて、電子版お薬手帳に求められる役割や機能がまとめられていますが、その中に電子版お薬手帳を積極推奨することや新たな機能追加の規定が盛り込まれています。
サツドラ薬局ではガイドラインに対応した電子版お薬手帳をご利用いただくことができ、今年3月に新たに5つの機能が追加されグレードアップしていますのでご紹介します!
①マイナポータル機能の追加
患者さま・薬局:マイナポータル連携により、薬剤、健康診断、予防接種、医療費などの情報を取得して、閲覧が可能となります。
②薬剤秘匿機能
患者さま:患者さまご自身が秘匿したい薬剤を薬剤単位で秘匿可能となります。
薬局:患者さまが秘匿された情報は閲覧することができません。
③医薬品情報表示機能
患者さま・薬局:自身の服用中の医療用医薬品・OTC薬品の薬品名をタップすることで特徴、効果・効能、用法・用量、有効成分、画像などの豊富な医薬品情報が表示されます。
④オフライン対応(災害時など)
患者さま:インターネットに繋がっていない環境でも内容確認が可能です。お薬手帳の役割である災害時環境でも問題なく使用できます。
⑤服薬管理機能
患者さま:服用時間をあらかじめ設定すると、設定時間に通知が来て服用タイミングを知らせてくれます。また、自身の服用状況を薬ごとに記録・管理することが出来ます。
お薬の情報を詳しく知ることができるようになったのはもちろん、災害時などにもオフラインで使えたり、薬を飲み忘れないように通知が来る機能はとても便利ですよね。
時代に合わせてより患者さまに便利に使っていただくために新しい機能も追加されてきています。
この機会に皆さんもぜひご活用ください。
電子版お薬手帳への登録方法
詳しい登録方法については、処方せんをお持ちの際にサツドラ薬局の店頭でスタッフにお声かけいただくか、こちらの薬急便ヘルプページの「薬急便お薬手帳の使い方」をご覧ください。
お薬手帳をご利用になるには薬急便へのログインまたは新規会員登録が必要となりますが、サツドラ公式アプリでアプリ会員登録をされている方はアプリ内の「調剤薬局」のアイコンからスムーズにアクセスできます。
また、サツドラ薬局以外で処方されたお薬や市販薬もご自身で写真などで登録することができますので、お薬の一元管理が可能です。
紙の方が便利…という方にサツドラオリジナルお薬手帳をご紹介
電子版お薬手帳はどんどん便利になってはいますが、紙の方が使いやすい・・・という方もいらっしゃると思います。
サツドラ薬局では紙のお薬手帳もオリジナル版を作成し、薬局をご利用いただいた方に幅広く活用してもらっています。
より良いものになるように、現在改訂を行っています。新デザインのお薬手帳もぜひ楽しみにしていてください。
最後に
冒頭でもお伝えした通り、『お薬手帳』は医療機関や薬局にとって患者さまの服薬状況を把握する大切なツールです。
患者さまにとって薬の重複や良くない飲み合わせの防止に繋がったり、安全に薬を使用することができますので、病院や薬局にかかる際は必ずお持ちくださいね!
サツドラ薬局は、これからも北海道の皆さんの健康を支えていくという意識を持って、今後もお薬手帳の推奨につとめていきたいと思います。
薬局でもどんどん電子化が進んできていますので、気になること、分からないことがあれば、お気軽にサツドラ薬局のスタッフへお声かけ下さい!