【テレビの感想文】あの人テレビで見なくなった。次の人、どうぞ
ある日をさかいに、テレビで見なくなった芸能人。いままで何度もあったし、よくあることなんだけど、あのベテラン芸人も同じように消えた。
いま、現在進行形で芸能界の怖い部分を見ているはずなのに、怖いと思わないのは、自分が芸能人ではなく、安全なところから見てるだけの視聴者だからなんだろうな。
何事もなかったように、誰かがいなくなった分の穴が別の誰かによってうめられる。
そして現在、そのポジションにいるとネットニュースで名指しされているのが千鳥のお二人。
あの人が戻ってくるまでそうとう時間はかかりそうだし、このまま千鳥が同じところに居続けたら。
あり得ない話ではない。
もしかすると、ダウンタウンのようなMCから、別の人に変わる時期、なのかも。もう、ひな壇にいるゲストの頭をいきなりツッコミとしてひっぱたくのも、視聴者には受け入れられなくなってきているのでは。
……って言うと、まるで私がアンチダウンタウンなんじゃないかって思われそうだけど、全然そんなことはない。まあ、だからといってダウンタウン大好きってわけでもないのだが。
この状況を良い意味でとらえるなら、新しく変わっていくところを見ている最中ともいえるわけで。
日本テレビの月曜深夜に、2つの番組を映画の2本立てのような構成で見せている番組がある。その両方の番組のMCが、千鳥の大悟さん。
大悟さんのMCは、出演者に対して思ったことをかなりそのまま伝える。時にはアドバイスにもなっていて、みんなから慕われている地元の先輩からいいことを言ってもらえたかのような温かさがある。
ふと、ダウンタウンの松本さんが出演していた『ダウンタウンDX』を思いだした。松本さんはすでに、後輩芸人から見ると神様のような立場にいる。別に、上からの圧を感じるような怖い人ではないけど、まわりにいる人たちはそう思わないだろう。
大前提として、芸人の世界に先輩後輩、上下関係、距離感がある、と考えてみても、松本さんより大悟さんのほうが見えない壁を感じにくい。なにかよけいなことをうっかり言ってしまったら、本気で怒られるんじゃないか、という怖さは松本さんにはあっても大悟さんにはあまり感じない。これは、ダウンタウンにはあるけど、千鳥にはない、という言い方でも当てはまる。
視聴者が、あれはダメ、これはどうかとネット上で発言できるようになったいま、
ちょっとしたことで「いまのは先輩芸人の圧を感じる」とか、「これパワハラじゃない?」と言われてしまうリスクがある。
そう考えると、これからのバラエティ番組では、大悟さんのような見えない壁を感じないタイプのMCが求められているのでは。
それにしても、テレビの世界は「代わりの人はいくらでもいる」厳しい世界なんだなと改めて思う。
たとえ何十年テレビに出続けていた実績があったとしても、例外にはならない。
参考
『プラチナイト 「大悟の芸人領収書」&「THEパニックGP」』
2024年5月13日
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「野いちご」で書いていたものを、noteに転載。
元の文章はこちら。
改めて見ると、上から目線だなぁこの文章。笑
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