WSLのUbuntuを18.04(LTS)から19.10(通常版)にアップグレード
WSLのUbuntuを18.04(LTS)から19.10(通常版)にアップグレードした。実際には様々なエラーが発生したが、解決のために行うべき次の行動が提示されるため、難なく進めることが出来た。ここでは最短の手順のみ記録する。
環境
Windows 10 Version 1909
WSL 1
Ubuntu 18.04 LTS
前準備
UbuntuのTerminalを起動し、
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
でリポジトリ一覧の更新、パッケージの更新を行っておく。
さらにWSLではUbuntu標準のコンテナ管理ツール「LXD」の更新で問題が発生することが分かっているため、
$ sudo apt remove lxd lxd-client
でLXDをアンインストールしておく。
更新
デフォルトの設定ではLTS版しか更新対象にならないため、
$ sudo editor /etc/update-manager/release-upgrades
で最下行の「Prompt=lts」を「Prompt=normal」に書き換えて保存する。
update-manager-coreはすでにインストールされているはずなので、
$ sudo do-release-upgrade
でいくつかの対話に答えていけば、最新版のリリースにアップグレードできる。所要時間は数十分~1時間といったところ。
もし事前にLXDをアンインストールしていなければ、途中でエラーが発生する。
この場合は一旦「Abort」でLXDの更新を中断し、アップグレード完了後にLXDをアンインストールする。
アップグレード作業が一通り完了して再起動を促すメッセージが表示されたら、WindowsのPowerShellを管理者権限で起動し、
Restart-Service LxssManager
でWSLのサービスを再起動する。
後処理
$ sudo apt update
$ sudo apt dist-upgrade
$ sudo apt autoremove
でリポジトリ一覧の更新、パッケージの更新、依存関係の解消、不要パッケージの自動削除を行う。
確認
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 19.10
Release: 19.10
Codename: eoan
でUbuntu 19.10になったことを確認できる。