Seed4.Me VPNの日本サーバアドレスとIPv6リークの問題

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Seed4.Me VPNはアカウントを作成するとMy VPN Profileページからサーバーリストを確認可能。日本サーバの「jp.seed4.me」のDNSレコードは上記ページにも書かれている通り、

A jp.seed4.me 120 172.105.201.114
A jp.seed4.me 120 108.160.131.165

となっており、ドメイン名で接続先を指定した場合はどちらに繋がるかはランダム。「172.105.201.114」はLinodeの東京サーバ、「108.160.131.165」はChoopa傘下のVultrの東京サーバという安価なVPNにオーソドックスな構成。

StackSocialではデバイス数無制限のライフタイムサブスクリプションが恒常的に40ドルで販売されている。日本サーバが1つだけのFastestVPNが20ドルなので、日本サーバが2つのSeed4.Me VPNは40ドルということなのだろうか。

デバイス数無制限かつライフタイムサブスクリプションだと、複数人で共同購入したり、購入者が誰か一人でもアカウント情報を公開してしまうと使い放題になってしまい、ビジネスとして成立しないのではないだろうかと心配になる。

ちなみにそんな不正をするまでもなくSeed4.Meは毎年のように6カ月間無料や1年間無料のクーポンコードをばら撒いており、そもそもサブスクリプションを購入する必要がない。オーストラリアのお買い得情報共有コミュニティOzBargainで過去のクーポンの奮発ぶりを見ることができる。

このクーポン、新規登録ユーザーであれば誰でも使用でき、支払い方法の登録も必要なく、勝手に自動継続されたりもしないため、罠が一切ない。ただし、クーポンには使用期限があるため、いくつもアカウントを取得しておいて多段ロケットのように使うといったことはできない。Seed4.Meは元々会員制クラブだったらしく営利意識が薄いのかもしれない。

ユーザー登録時に使い捨ての一時メールは軒並み弾かれるのがネックだが、SMAIL PROで発行できる使い捨てのGMailアドレスなら登録できそうな気がする。なお、後から登録メールアドレスの変更はできない(サポートに依頼すれば可能かも?)。

問題はVPNクライアントアプリだ。なんとWindows版アプリではIPv6リークしている。下記は https://ipv6-test.com/ での確認結果(一部伏字)。

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WindowsのコントロールパネルからNICのIPv6サポートをオフにすることを推奨する。

なお、IPv6リークについてSeed4.meに問い合わせた際の対応は良くなかった。