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女子力向上記事第三弾:靴と苦い思い出


『「昔は絶対ヒール以外履かない!」って言ってたのにねぇ〜』


あるときカフェでランチをしていたらそんな声が聞こえてきた。


その声の主はとってもおしゃれなおばあちゃんだった。


中学も高校も、ただの塾にピンヒールを履いてコツコツと音を鳴らしていた自分を思い出し激しく共感した。


自意識過剰でもなく、冗談抜きで塾で周りが明らかに塾向きではない靴を履き出したのは自分きっかけだったと思っている。笑


でもこういったことが広まることは今の自分からするとあまり良いことではないように思う。


他にも自分きっかけのあまり嬉しくない靴の思い出がある。


当時自分が通っていた高校では、ローファーの他に購入させられた全員同じの運動靴があった。運動会や校外学習など、公式行事の時には履かないといけなかった。(これはよくある話なのだろうか?)


二年目に留学をしたのだが、この時ももちろんこの靴を履かなければいけない時があった。


この公式靴とは別に、普段は自分の履きやすい靴を持っていき履くことが許されていた。


しかし、自分は履かなければいけない日に履いてはいけない方をうっかり履いていってしまった日があった。


もちろんすぐにバレてしまい、「あれ?靴どうしたの?」と声は優しく、笑顔・・・ではなく真顔で突っ込まれた。そう、優しいのは声だけだった。


その後自分に課せられた罰は、毎日の課題になっていたA5サイズの日記に“2ページ分でこのことを英語で反省すること”、であった。


・・・どぅぇえええええ?!


って感じだった。


いやまあ確かに履かなければいけないことは元からの決まりだし、間違えた自分が悪い。だから反省しなさい、英語で。まあ留学に来てるわけだし、勉強ついでに英語。そこは理解しよう。100歩譲って許そうじゃないか。(いや間違えといて何様?)


だけどさあ、、、2ページって!!


靴を間違えて履いていったことについてそんな大量に反省することある?!頑張って1ページくらいじゃない・・・?泣きたくなるわ・・・。


そのことをいざ観光〜!って日の初っ端に言われたのだからそりゃ一日、ずーん・・・な気分になるわけで。


歩いてる間中なんだかずっと目をつけられてる感じだし・・・。私の楽しくなるはずの一日を返してくれ!!(まあ自分のせいだけど…。)


でも結果、その反省文、なんと日本語一ページになったのだ・・・!!


確かあれは教会での出来事だった。


もうすぐ帰宅だなあ・・・ああ・・反省文・・・、そんな嫌なことを久しぶりに思い出していたら、


「おい、お前、ちょっとこっちこい」


とまでは言われていないが、わざわざ途中で呼び出されるなんて。


え・・・また何かした?いや、何もしてないはずですけど…まだ…、みたいな。


その不安とは反対に、今日1日様子を見て頑張っていたから日本語一ページでいいと、結果いいお話だった。


この靴問題以降、何かと問題を起こした生徒は反省文を書かされるという新たな伝統が誕生したのであった。中にはこの自分の反省文話を聞いて好きな靴を履けるのであれば反省文くらい書く、とあえてその罰を受ける道を選んでいる子もいた。


その後も集合時間に1分程遅れてまたその罰を受けイエローカードを出され、最終日の自由時間をなくされる危機に陥りかけたが無事に何とか乗り切ったのだった。



話は変わって、どちらかといえば優等生のはずの自分の足は、ディズニーストアのキッズシューズもピッタリはまってしまうシンデレラサイズの小さい足だ。


靴のサイズを言えば、大抵は「かわい〜い!」と言ってもらえる。


足が小さいだけで可愛いと言ってもらえるなんて幸せ・・・!なんてあるわけない。だって小さい足は苦労がほとんどなんだもの・・・!!


さらに何事もこだわりがあってうるさい自分、もちろん靴にだってうるさい。サイズが小さいからってデザインは無視、なんて出来ない。でもデザインを重視するとサイズが合わない!!服屋にある靴は基本合うものは皆無!と言ってもいい。


だから足が小さくて可愛い〜!は決して嬉しくない!!


さらに最近では唯一デザインとサイズの両方が納得のいくものに出会えていた店もどんどん閉店していっているという危機。


服も靴もいざ買うとなるとこだわるけれど、それまでの試着が面倒で嫌い。だから見にいっても買うまでにはなかなか至らない。そんな自分だったが、両方のこだわりが唯一叶う一番近くのお店がなくなる、と聞けば話は別だ。


初めて靴の買いだめ、ということをした。


こんなことになっていると、もしかしたら履ける靴がなくなっていつか外に出られない日が来るかも・・・なんて馬鹿なことを考えてしまう今日この頃。。。

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