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2.ボサノバの父、ジョアン・ジルベルト

こんにちは、今日はボサノバ記事第2回目です。ボサノバの始まりのともいわれる曲についてたいと思います。ボサノバに詳しいわけではなく、勉強中の身なのでおかしな点等ありましたら、ぜひ教えてください。

ボサノバを知るうえでまず大切なのが"Chega de saudade" という曲だと授業で紹介されました。

この曲は女性歌手エリゼッチ・カルドーゾ (Elizeth Cardoso)によりまず歌われた曲です。

ただしこの曲が成功したのは1年後。ジョアン・ジルベルト(João Gilberto)という若者によるバージョンにより流行し、そしてこれがボサノバの始まりとも言われているそうです。

ジョアン・ジルベルトのもたらした新たな音楽スタイル

ではまず、最初に歌ったエリゼッチ・カルドーゾの音声を。力強い歌声ですね。

しかしジョアン・ジルベルトの歌声は、軽く、ささやくような歌い方だ、その違いに気が付いたかと授業で教授に問いかけられました。そしてもう一つ違うのが、楽器、ギターだとのこと。彼はギターの奏法、つまりギターでの独特なリズムの取り方(ギターのバチーダ)を生み出したと説明を受けました。

1.軽い歌い方。2.ギターの奏法 この二つの新しい要素を生み出したジョアン・ジルベルトにより、ボサノバは誕生したともいうことができるのだそう。

新スタイル誕生の裏話

ジョアン・ジルベルト(1931-2019)はバイーア州という、ブラジル北東部生まれでした。
1950年代に、当時の首都リオデジャネイロへ出向き、有名になるために、成功するために、と音楽活動を続けたのだそうです。

1950年代半ばにミナスジェライスに住む姉のアパートに一時的に暮らすことに決め、そこのトイレでにこもってずっと、ギター練習していたらしく、そこであの独特の演奏法を生み出したそうです。

そして話しかけるような軽いタッチの歌い方が生まれた理由としては「近所迷惑を避けるため、うるさくならないように小声で歌っていたため」とか「トイレは、普通のコンサート会場のように大きいわけでも騒がしいわけでもなく、声が響くので、叫ぶような大きな声を出さなくても良かったから」などと世間では言われているそう。このエピソードを聞いて面白いな、何かが生まれる理由って壮大な話ではなく、こういう何ともないところからのお場合も多いのだろうなと、くすっと笑ってしまいました。

ボサノバというジャンルの曲は、日本においてカフェ、本屋さん、スーパーで割とよく耳にします。おしゃれなカフェで流れる音楽がトイレで生まれたなんて考えると面白いですね(笑)



参考:

https://pt.wikipedia.org/wiki/Bossa_nova

https://g1.globo.com/jornal-nacional/noticia/2019/07/06/joao-gilberto-inventou-jeito-diferente-de-cantar-e-tocar-violao-que-influenciou-geracoes.ghtml



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