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甲斐田晴さんの歌が持つ力

甲斐田晴さんの誕生日である10月25日に発表された新曲、『水の記憶』。


プレミア公開で初めて聴いてから、もう虜になってずっと聴いてしまっている。
何度も聴きながら、溢れ出てくる感情を必死に書き留めようとして、ふと思ったことがあった。

「なぜ彼の歌う歌はこんなに心を揺さぶるのだろうか」

ただ歌が上手いとか、歌い方、持っている声質だけでここまで強く心に響くような歌が歌えるのか?
違う、絶対に彼には他の人にはない歌の魅力があるからだ、と強く思い、こうして衝動のままに文章を書き始めているのである。
これは楽曲公開からわずか30分の出来事。
甲斐田晴、本当にとんでもない男だ。

さて、私が思うに、理由は大きく2段階に分けられると考えている。

まずひとつは、彼自身の経験。
これは私がつらつら語るよりも、彼自身や彼の周囲の人が語ってくれている言葉、彼の過去のオリジナル楽曲を聴いて欲しいと思う。
今回は、特に私の記憶に残っている配信や切り抜き、曲を挙げる。

そんな彼の経験が、やはり説得力を増しているのだろうと思う。
そのことについては以前出したnoteでも言及しているので、宣伝のようにはなってしまうが、よかったら見てほしい。


そして、もうひとつの理由が、「人に元気、勇気を与えたい」という思いの強さだと思う。
これは今の彼の歌の根底にあるメッセージで、この曲だけではなくて、ずっとずっと私たちに向けて歌を届けてくれているのだ。背中をそっと押してくれるような、どうしようもなく優しくて暖かい歌。春の日差しのような暖かい眼差しで見守ってくれる歌に、ひどく心を揺さぶられるのだ。
そして彼の歌には、他にも共通する点があって、それは、過去の隠したくなるような自分のこと、追っていたけど諦めてしまった夢のこと、そんなことも「それは無駄だったことではないし、恥じることでもない、絶対にあなたの糧になるよ」と肯定してくれることだ。
今頑張る力をくれるだけではなくて、誰でもある過去の辛いことや大変だったこと、そんな記憶が引き出されて、その上でそれも受け止めてくれる、肯定してくれるような思いが乗った歌だから、こんなに強く揺さぶられるのでないかと思った。

また、技術的な面で言えば、彼は以前配信で、「パートごとに強弱や技術の使い所をたくさん考えて歌っている」と言っていた。
その計算された歌い分けも、彼の強い思いがよりこちらに届いている大きな要因と思うし、その思いが、歌という何よりも彼の強みである武器によって、100%の力でこちらに届いていることも挙げられるだろう。

1つ前から彼の新曲を聞いてはとにかく心を揺さぶられており、彼の歌の力に毎度驚かされているばかりだ。よりたくさんの人に力を与えてくれる彼の歌が本当に大好きでたまらない。
これからも、彼の軸である歌はもちろん、彼の活動を追っていきたいと強く思った。

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