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小さい幸せのストック

お酒の味や香りがするケーキや有名な高級チョコレートより、原材料が少ないシンプルなケーキや、スーパーで買えるようなチョコレートが好きな私と夫ちゃん。

クッキーでいうと、ふたりともチョコチップクッキーが好きで、スーパーで100円もしないものを買ったり、ホットケーキミックスで簡単に作ったりする。
我ながら安上がりやな〜とか笑い合いながらも、これで大満足。



数ヶ月前に、二人で百貨店に行ったときのこと。歩いていたらたまたまステラおばさんのクッキーのお店を見つけた。
ステラおばさんという名前は知っていたもののお店を見たのは初めてで、なぜか無性に心が躍った。
「ねぇ、ステラおばさんのクッキー買って帰ろうよ!」
いつも買うクッキーに比べると少し高い。私たちにとっては少し高級なクッキー。

ふんわりとした甘いバターの香りに吸い込まれるようにお店に入り、それぞれ3枚ずつクッキーを選んでお会計をし、割らないように大切に持ち帰った。


せっかくだからと、紅茶とコーヒーをそれぞれ淹れて、クッキーのために可愛いお皿を出してきて、優雅なティータイムをした。
甘くておいしくてしあわせ〜って言いながら食べた。
プチ贅沢で幸せを噛み締めるこの時間は、私にとって必要な時間だなと思う。


数ヶ月後の今、少し前に夫ちゃんからこの話を聞いたらしいお義母さんから、ステラおばさんのクッキーをいただいた。さらに母からも偶然、カフェタナカのクッキーをもらった。(クッキーの話なんてしてなかったのに、びっくり)

私たちにとっての少し高級なクッキーが突然たくさん手に入った。
正直にいうと、毎回可愛いお皿は出さなくなったし、毎回紅茶を入れなくなったけど、このクッキーを食べるときはなんだか機嫌が少し良くなる。
小さい幸せがストックされていて、いつでも手軽に得られる。そんな感じ。


もうすぐ15時。
今日は夫ちゃんが仕事で家にいないのでおうちで一人。一緒に過ごせなくてちょびっと残念な気持ちだったけど、よい土曜日を取り戻そう。
今日はフルーツティーを淹れて、新しいお皿にクッキーをのせておやつタイムにしよう。


自分のご機嫌を取る方法のひとつ。
甘いものを食べてあたたかいのみものを飲む。


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