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○石井幹事長会見 2023年12月1日(金)10時30分 @衆院第7控室

https://www.youtube.com/watch?v=rxF30IH1AU0

【冒頭発言】
≪国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)≫
 11月30日から国連のCOP28がアラブ首長国連邦(UAE)で開かれている。岸
田首相も参加しており、きょう夜に演説を行う予定だ。COP28に合わせて世界気象機
関(WMO)が、本年10月末までの世界の平均気温が産業革命前に比べて、およそ
1.4度上昇し、1年間の平均気温が観測史上最高になる見込みとする予測を発表してい
る。気候変動問題は待ったなしの状況と言える。岸田首相には、わが国のカーボンニュー
トラルに向けての積極的な取り組みを紹介するとともに、国際社会のカーボンニュートラ
ルに向けての取り組みを促す役割を果たしていただきたいと期待している。
【質疑応答】
≪旧統一教会問題を巡る被害者救済法案≫
Q、きのう5党による協議が行われ、折り合いはつかなかった。立憲、維新側から「包括
保全」の規定を求められているが。
石井)「包括保全」は「包括的な財産保全」ということか。私どもは「そもそもやるべき
でない」という立場だ。自民党も私どもも同じ立場だ。
Q、そもそも「包括的な財産保全」をやるべきでないという理由は。
石井)委員会で相当の質疑があるので、半分知っていて、半分分からないような私から言
うよりも、専門家の議事録を読んでもらった方が正確に分かるのではないかと思う。
≪防衛装備移転≫
Q、先日、公明党の高木政調会長は記者会見で、国際共同開発について、第三国の直接移
転を慎重にするべきだとの見解を示した。党の公式見解か。この点について幹事長の考え
を。
石井)それは党の正式見解だ。私も同じ見解だ。
Q、今の考えについて理由を。
石井)国際共同開発とはいえ、5類型に関係なく、完成品を国際共同開発のパートナー国
は別として、それ以外の第三国に輸出することは、これまでのあり方を大きくはみ出すあ
り方である。慎重であるべきだという考え方である。
≪防衛増税の実施時期≫
Q、自民党の宮沢税調会長は、実施時期については年末に決めるべきだと主張しているが
、一部報道では、来年度以降に実施時期を決める方向性も浮上しているという。実施時期
はいつ決めるべきだと考えるか。
石井)税調で議論されているテーマだから、今、私の立場から何か決定的なことを申し上
げるのは控えたいと思うけれども、公明党税調は、西田税調会長が「決めるべきではない
」という考えを表明したと報道されている。その背景には、今回、所得税減税を実施する
ことと反対の方向のメッセージは出さない方がいいのではないかという問題意識だと思う
。いずれにしろ、税調の議論を見守りたい。
≪「トリガー条項」の凍結解除≫
Q、自公国の政調会長間では、実務者間で進めることを合意した。検討を行う意義は。
石井)そもそもは、成立した補正予算について、国民民主党が(賛成する)条件に挙げた
。それに首相が応えられたのが直接のきっかけである。来年4月末には、今の燃料油に対
する補助が終わるので、その後をどうするかという議論の中で、それを含めて検討しては
どうかという方向性になったと考えている。
≪性同一性障害特例法≫
Q、戸籍上の性別変更の際の生殖不能要件が10月に最高裁で憲法違反と判断されたが、
各党間で対応を協議する現状にない。公明党から各党に働き掛けて、法改正に向けた協議
の場を設ける考えはあるか。
石井)この臨時国会においては、足元でやらなければいけない案件がたくさんあるものだ
から、少し優先順位が劣後する。当面やらなければならないことを今、一生懸命やってい
ることであるので、一段落してくれば、しっかりとそれも取り組んでいくことになるかと
思う。
≪自民党派閥の政治資金問題≫
Q、一部派閥で所属議員が販売ノルマを超えて集めた収入を裏金として所属議員にキック


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バックするような運用を組織的に続けてきたことが報じられている。この受け止めと、今
後、自民党にどのような対応を望むか。
石井)自民党派閥の政治資金問題は今、指摘があった一部の派閥のみならず、各派閥、政
治団体がしっかり説明を尽くしていくことが重要だと考えている。現在、自民党としては
、総裁が指示を出し、幹事長の下、再調査の上で適宜、修正し、説明するとともに、再発
防止のあり方についても検討していると承知している。国民の信頼が得られるような誠実
な対応と説明に努めていただきたい。
Q、同様の事案があるかどうか党内で調査などしているのか。
石井)公明党には、いわゆる自民党のような派閥はない。各議員個人が開催している政治
資金パーティーなどは実施しているけれども、それぞれ適正に政治資金規正法にのっとっ
てやっていると思っているので、特段、今、何かやろうということは考えていない。
Q、政権支持率が下落傾向の中で、今後の政権運営にどのような影響を与えると考えるか

石井)自民党派閥のことだから、プラスのイメージにはならない。とはいえ、支持率を上
げるような奥の手はないから、政府・与党としては今、直面する課題にしっかりと取り組
んでいく以外にはないのではないかと思う。
≪前原氏の新党結成≫
Q、国民民主党の前原代表代行が新党を結成すると表明した。党として、どう向き合って
いくか。また、この動きを受けて国民民主党が政府・与党に近づいてくるのではないかと
いう見方もあるが。
石井)前原氏がつくった新党について、その評価自体は、他党のことだから差し控えたい
と思うが、今後、具体的にどういう動きをしていくのかは注視していきたい。国民民主党
が今後、どう対応するかについても見守っていきたい。
≪日本保守党の動き≫
Q、共同代表に名古屋市長の河村氏が就き、国政をめざすとしており、SNSの公式アカ
ウントでは、既存政党をしのぐ勢いも出ている。こうした動きを与党として、どう見てい
るか。
石井)大阪で行った街頭演説会にも相当の人数が来て、府警本部からは危険なので中止し
てくださいという要請があったと伺っているから、結構、関心を集めているのではないか
と思う。ただ、具体的な政策や理念などは、あまり承知していないので、なかなか評価し
にくいところがあるけれども、今後の影響は注視していきたいと思っている。

以上

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