○中央幹事会 山口代表あいさつ 2024年6月27日(木)10時35分~@党本部
先週21日に事実上、国会が閉幕し、23日で会期を終えた。
21日、岸田首相の記者会見に先立って電話をいただき、週を明けて25日、党首会談で確認したが、いわゆる燃料油および電気・ガス代の負担軽減策について、会見で発表した方向で与党としても検討してもらいたいという話があったので、政調で検討してきた。このほど提言案がまとまったので、きょう午後にも政府に緊急提言する。上田氏を中心に行いたい。この内容が、政府・与党の決定として、国民に具体的な中身が伝わり、施策が円滑に進むように取り組んでいきたい。
特に、電気代、ガス代については、8月から10月までの3カ月間に行うということであるが、首相と確認したことは、円安が続いて輸入価格が高騰し、諸物価の高騰に繋がって、国民生活を圧迫している。電気代、ガス代もしかりだ。また、環境省の発表によれば、この夏は気温が例年よりも高くなる。しかも秋まで続く予報であり、特に、熱中症警戒アラートなどを環境省で機敏に発して、熱中症の被害を防ぐというメッセージが政府側から出されている。こうした状況に国民の皆さんが反応して熱中症を回避することを期待したいが、特にエアコンを電気代がかさむことを恐れて使用しないで熱中症になる。ひいてはそれが原因で亡くなる人が出てくる。こういう事態は絶対に避けなければならない。こうした今年の夏の特殊な状況、円安の影響を受ける経済全般の状況といった課題をしっかり見据えた上で、酷暑克服のための支援策を講ずるという趣旨だ。
一方で、脱炭素社会や、エネルギー価格の国際的な動向も見ていく必要はあるけれども、申し上げた二つの特殊な要因をしっかり踏まえて、政治は対応しなければならないと強く思う。その点を踏まえて緊急提言に基づいて実施されていくことを期待したい。
もう一点申し上げる。公明党として7月8日から17日までASEANの諸国を訪問したい。これは昨年の暮れに計画をして、年明け1月に訪問する予定でいた。しかし、元日に能登半島地震が発生し、政治資金を巡る事件の捜査が進展していくという緊急の状況に対応して、キャンセルした経緯がある。
昨年、ASEANの諸国を訪問し、引き続いて訪問することによって、ASEAN10カ国を全て、公明党が公式訪問することになる。今回の訪問国は、マレーシア、ブルネイ、ラオス、カンボジアの4カ国だ。このうちマレーシア、ブルネイ、ラオスは、党の公式訪問は初めてとなる。今年、ASEANの議長国はラオスであるので、ラオスの訪問はそうした意義がある。
カンボジアについては、かねてから公明党が地雷除去支援を長く実施をした。地雷を探知する機材を開発し、また除去する機材を開発し、実証試験もカンボジアで行い、カンボジアのCMACという除去機関を日本が応援して実績を上げてきた。こうした経験をもとに、隣のラオスにも、ベトナム戦争当時の不発弾や、その他、地雷等も多数あり、UXO Lao(ラオス不発弾処理機関)という除去機関が、やはり日本の支援を求めてきた。ここもカンボジアの経験を生かして協力しながら支援をしてきた経緯がある。
折からウクライナの復興のため、日本が地雷除去、地雷対策の面で支援するという方向になっているので、こうした公明党の取り組みをカンボジアやラオスの皆さんとも改めて確認し、共有しながら支援が進むように、こうした人道支援をしっかり国際的な基盤を作って、推進していきたい。
マレーシアについては、海上保安プログラムで研修生を受け入れてレベルを上げる、国際協力を進める取り組みを進めている。マレーシアは毎年のように研修生を送る、フィリピンと同様に非常に積極的な国だ。マラッカ海峡を抱えているなど、こうした点での、日本とマレーシアの協力も重要な視点だと思っている。
ブルネイは、かねてから天然ガスを日本に供給する重要な国の一つでもある。
その他、国際交流には幅広い取り組みが必要だと思うので、公明党としてそうした観点で、この四つの国を訪問する。メンバーは私を団長に、竹谷とし子参院議員、中川康洋衆院議員の3名で伺う予定だ。しっかり成果を上げて、これからのASEANと日本の協力、そしてまた、それぞれの国との協力を一層、進展できるように生かしてまいりたい。きょう12時10分から記者会見を開いて、公にする。どうぞよろしくお願いする。
以上
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