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インターバル撮影時間の設定

タイムラプス映像で被写体が気持ち良く動いてくれるためのインターバル時間の設定は、どのようにすれば良いのか考察してみました。私の経験則から撮影時に考慮する要素を列挙し各々の判断基準を整理してみました。

⬛️被写体の移動速度

動きの速い被写体を撮る時は間隔を短く、遅い被写体を撮る時は長めに設定します。

【雲】雲の流れる速さに応じて1〜10秒で調整します。私は3〜5秒で設定する事が多いです。目で見て雲の流れが判る強風の場合は1〜2秒で撮る事も稀にあります。更に流れが速い場合は4K動画で撮影して編集で早送りした事もあります。逆に無風に近い場合は6秒程度にする事もありましたが、動画化して移動量が大きくチラチラと見えても編集で補うのは困難なので枚数が増えても5秒程度で撮影するようになりました。

撮影意図が昼から夜への時間経過などの長時間を数秒にギュッと圧縮して見せる場合は再生時間から逆算したインターバル時間を設定すれば良いと思います。条件によって大きく異なりますが、例えば1分〜5分程度でしょうか。

【船】船の移動は速度の他に距離も考慮すると良いかもしれません。同じ巡航速度でも、画面に占める移動距離の割合が撮影画角で異なるので、船が遠くに居る時は長め近くの時は短めになるかと思います。

同様にレンズの焦点距離でも違うので、広角は長めに望遠は短めを意識するとイメージに合った撮影ができるかもしれません。

【花】つぼみの開花は花の種類で大きく異なるので開花の特性を事前に調べておきましょう。朝1時間で咲くものもあれば数日掛かる花もあるので例えば10秒〜10分以上と選択の幅が広くなります。長時間に渡る撮影は照明条件の変化が大きいので動画化した際にチラチラと画面が変化するフリッカーが発生するのでこの点に注意して撮影しましょう。ちなみに私はいつもこのフリッカーで失敗してしまいます。

植物系だと葉が開く、紅葉する、種が発芽するなどの場合は数週間も掛かる場合があると思うので、被写体の生態をよく調べる事が大切になります。

【夜景】夜景の代表的な見せ場は、夕暮れから次第に明りが灯り始めて行く経過と、都市景観の中で流れる車のテールランプだと思います。

照明が灯り始めるようすは5秒間隔程度で捕えられると思います。都心部のビルがたくさん見える景観であれば、点灯時刻がバラつくのであちこちがランダムに光り始めて良いバランスになると思いますが、画面内に家屋や照明対象が少ない場合は間隔が長いと動画化した際に一気に点灯したようになり不自然な感じになる心配があれば細かい間隔で撮って編集で調整した方が良いかもしれません。

自動車のように光りながら移動する被写体の場合、まずは静止画撮影のシャッタースピードを遅くして光を適度に流すのがポイントです。露光時間は1/4〜5秒程度の幅があると思いますので、露光時間を変えながら試し撮りして流れ具合を確かめるのが良いと思います。その後に車の流れや渋滞状況を加味してインターバル時間を設定します。高速道路か交差点のある一般道かで光の軌跡の重なり具合が違ってきます。これも短時間で試し撮りしてみると良いと思います。試し撮りしてみると肉眼で見落としていた夜の雲の動きも見えてくるので画面構成のチェックにも役立ちます。雲の流れも考慮して私の場合は長くても5秒程度になるようISO 感度を調節しています。余談ですが、夜景の場合はマニュアルで露光調節するのでフリッカーの心配が無いのも嬉しいですね。

【作例:ゆっくり流れる雲】

https://youtube.com/watch?v=DTdmn_l4cL0&feature=share

【作例:速く流れる雲】


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