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『夜想』撮影レポート ~1日目~

『Mothers マザーズ』は5人の脚本家が集まり、それぞれが「母」をテーマとした20分の短編映画をつづるオムニバス映画です。脚本家・高橋郁子さんもこの映画に参加し、『夜想』と題した作品を制作しています。

『Mothers マザーズ』と『夜想』についての詳細は以下の記事をご覧ください。

これまでキャストやスタッフの紹介、それに『夜想』の最新情報などをお伝えしてきた本制作日誌。
こういう制作日誌なら必ずと言っていいほどある「あの内容」を、実はまだ掲載していませんでした。

そう、撮影日の様子です。

今回から数回にわたり、撮影の模様をお送りします。

撮影1日目

1日目は各々のタスクに応じて午前8時30分から午前9時にかけて、郁子さん、切り絵のエリコさん、現場制作の花苑、そしてEDEN Project.のみなさんがまずは現場入り。
撮影の準備を始めます。

はじめに、撮影準備日の段階で改善の余地あり、と判断した演出方針について、エリコさんとともに相談。
大事な作品を扱うので、見せ方や取り扱いについて話し合います。

無事、演出方針が固まったところで俳優さんチーム、メイキング動画の麻草さんや美術チームの大野さん、華子さんも現場入り。
「おはようございます」の声が飛び交い、現場が賑わってきます。

俳優さんチームが衣装に着替え、メイクをしている間に、撮影現場では小道具となる「飴」を開封! ……食品なので、撮影ぎりぎりまで準備を待っていたものでした。
10袋ほど用意していた飴をつぎつぎに開け、籠に盛っていきます。
開封前は「こんなにいる!?」と思っていましたが、やってみるとちょうどいいくらい。EDEN Project.の方々のこうした撮影の勘の良さにはいつも助けられました。

撮影準備日から小道具の制作やアドバイスを行っていただいていた大野さんにもリアリティをチェックしてもらいます。
「ここで生活する者がどのように暮らしていたか?」ということを想像しながら、小道具の整合性をとります。

撮影は冒頭のシーンから。
全景が唯一入るシーンとあって、時間をかけて丁寧に撮影していきます。

横たわる男に女が近づく。固唾を飲んで見守るスタッフ

照明を調整し、スモークも投入。
幻想度が増していきます。

横たわる女の前に灯される赤い和蝋燭

和蝋燭は垂れる蝋の塩梅で表情が変わります。
いい感じに垂れるような調整はおもに麻草さんがやってくれました。一本一本、蝋が溶ける間に過ごした時間まで見えてきそうな仕上がりです。

クライマックスや撮影の難しいシーンを残してこの日の撮影は終了。
次回は撮影日2日目の様子をお届けします!

撮影の合間に談笑する大島さんと加藤さん


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