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クロックスを潰さない理由

僕がまだ保育児だった時、何代目かの小亀2匹を飼った。


今までの亀の死はすべて僕のサボり癖によるものだったと思う。環境が汚ければ、生き物は弱り、そして死ぬ。当たり前のことが分かっていなかった。


今回こそはしっかりやるぞ、そう思っていた。


亀用の餌を買った。与えてやったが、全然食べてくれない。お腹が減ってないのだろうか?とも思ったが、餌に問題があると僕は考えた。一代目亀の餌はミミズを固めて乾燥させたみたいなやつで、その餌の反応はすごく良かったのはまだ覚えている。


でも仕方ない。その餌の名前も忘れてしまったし、自分で買えるほどの行動力もなかった。


飼って数日、弟と子亀を撫でたりして遊んでいた。それぞれ自分の気に入った亀に名前をつけて愛でていた。
僕は「ミド」、弟がつけた名前は忘れた。

玄関で靴の上に乗せたりして反応を楽しんでいた。
僕はミドをクロックスの中に入れてあげ、シェルターにしてあげた。亀はよく隠れるし、暗い方が落ち着くだろうと考えたからだったのかもしれない。

そして、僕は弟の亀に目がいった。
弟の亀も撫でたりした。やっぱり可愛かった。

弟が言った「○○○、足、踏んでる」

僕はクロックスを上から踏んでいた。


クロックスの中を見ると、ミドがいた。
血が出てた、見ると腹の方から血がでていた。


クロックスを洗った。念入りに


まだ生きているミドを水槽に返した。


玄関にいるのが嫌になって、2階で映画ガメラを見て少し泣いた。



見終わって、玄関に戻ってみることにした。
もしかしたら治ってるかもしれない、そんな気持ちだった。


ミドが腹を天にして浮いていた。
弟の亀が腹からでている腸のような肉を食べていた。


そっか、肉が良かったんだなあ。

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