叔母夫婦がヤバすぎる件 その1

相続問題や骨肉の争いなど、自分とは無縁だと思っている人が多いのではないかと思う。

私の場合は、起こるだろうなと思っていた。何故なら、叔母夫婦がヤバイ人たちだからだ。親族構成を簡単に説明すると、私の母には妹が一人いる。私からすると叔母である。その人にはヤバイ夫がいる。どちらかと言うと叔母はその人のいいなりになっているだけで、単品ではそこまでヤバイ訳ではないのだが、いいなりになっている時点で、我々(私には双子の姉がいる)に及ぼす影響は同じである。

ことの発端はもう10年近く前になる。母がおもむろに、叔母にお金を貸している事実を我々に告げてきたのだ。それも100万円単位だと言う。叔母には息子(我々にとっては従兄弟)がいるのだが、私立の高校に通う学費が支払えず、母が代わりに支払ったのだと言う。しかしそれだけでは説明がつかない額だった。どうやらそれをきっかけに、叔母夫婦は味をしめたようだった。ちなみに叔母は仕事をしていない。働くと身体が痛くなるとかならないとか。叔父もリストラにあったとかあってないとかで、定職についていないと言う噂だった。一方の母は、離婚してからというもの、フルタイムで働きづめだった。その一生懸命働いたお金を、働いていない叔母夫婦に貸していたのである。我々は母が心配で、ちゃんと借用書を書いてもらっておくことを勧めたが、母は人が良過ぎてそういったことには無頓着だった。結果、母が病気で倒れた。後遺症で話す事が出来なくなった。その時叔母はなんと言ったか。お金は返さなくて良いと言われた と言い放ったのである。100歩譲って、もしかしたらそう言ったのかもしれない。今となっては分からない。しかし例えそうだったとしても、経済的に支え続けてくれた姉が病気で倒れ、多額の医療費がかかる事が明白な状況で、自分だったら、人としてそんな事が言えるだろうか。むしろ(もちろん借りたお金は返すし)、お世話になったから今度は私たちが援助するよ とか、せめて、何か困った事があったら言ってね くらい言っても良いのではないか。我々は言葉を失った。


続く

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