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【真実はいつもひとつ】ネタバレ許すまじ山口さん

どうもATSUKOです。動かなさすぎて腰痛が悪化しています。みなさんはどんなGWをお過ごしでしたか?
私は、緊急時代宣言下の東京ではあったのですが、一カ所だけお出かけしてきました。それは映画館、観たのは「名探偵コナン 緋色の弾丸」。
ようやく先日、弟と二人で観てきました!!


ATSUKOと弟の変な約束事なのだが、コナンの映画だけは絶対に一緒に観に行くと決めており、1997年に発表された「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」から、2021年「緋色の弾丸」まで全24作をすべて二人で観に行っています。
ばちばちの思春期のATSUKO17、弟14のときも、コナンの映画だけは二人で観にいき、アラサーとなったいまでも続いています。
今年のコナンは二年越し、オタクの心をわしづかみにする赤井一家の大活躍もあって、とても楽しい内容でした。
まだご覧になっていない方はぜひ!

SNSの浸透で、最近は犯人のネタバレが問題になっているようですね!うかつにSNSをのぞけば、犯人を暴露の刑に処されるという令和時代。恐ろしい世になったものです。

しかし思えば、いまから20年近く前、まだ小学2年生だった私も「ネタバレ」の洗礼を受けたのです。
※これよりさき1998年公開の「名探偵コナン十四番目のターゲット」のネタバレを含みます※

その日、私はいつもは嫌なトイレ掃除にも鼻歌を歌いながら取り組んでいました。今日は、生まれて初めて弟と私、子供だけで映画を見に行く予定の日。内容は「名探偵コナン十四番目のターゲット」、体は子供、頭脳は大人の最高にイカしたコナンが大活躍する、サスペンスもの!それは自然と鼻歌もでるでしょう。

ポールという学校でしかみたことのないトイレ洗浄液をまき散らし、たわしで便器を一新腐乱に磨きこんでいたところ、
「トイレ使えるん?」と山口さんが入ってきました。

この山口さんは年の離れたお兄ちゃんもいて、さらさらの髪で、クラスいちあか抜けた印象の女の子だった。がり勉眼鏡野郎だったATSUKOが、気軽に話しかけられるような立場になかった。
ATSUKO「う、うん、使えるよ!」
私はだいぶ緊張気味にそう返事をした。右手につかんでいるたわしから水滴がぽつんぽつんと滴っていく。
山口さんはそんな私を一瞥し、「ふぅん、ありがとう、奥のトイレ使うね」と奥のトイレへ。
しばらくしてトイレから戻ってきた山口さんが手を洗う後ろ姿を見て、
これは憧れの女の子と距離を縮められるチャンスと勘違いしたATSUKOはなにを思ったのか、
「や、山口さん、コナン好き?わたし、今日弟と映画みてくるんよ」と勇気を振り絞って声をかけてみた。
すると意外にも山口さんの顔がぱっと明るくなり「コナン、めっちゃ好き!昨日お兄ちゃんと観てきたよ。絶対石井さんも楽しいと思うよ」と。

髪の毛サラサラ、クラスのマドンナと共通の話題があったことにATSUKOは嬉しかったり恥ずかしかったりで、「コナン面白いよねぇ」「今回どんな事件なんやろ」とブツブツ独り言のようしゃべってしまった。

そんな私の様子を知ってか知らずか、山口さんは、「また感想言い合おうよ!」と言い残し、トイレを去っていた。

と、トイレのトビラが閉まらないうちにさっと身を昼がして戻ってきて、私に耳うちしたのだ「ソムリエガハンニンヤデ」と。

ソムリエガハンニンヤデ

ソムリエガ犯人ヤデ

ソムリエ が 犯人 やで

あぁ、なんたることでしょう。山口さん。サスペンスの禁じ手、ネタバラシをしてきたのです。

まぁ、まあ。でも。ソムリエが何か知らなかった当時7歳の私は、それでも映画を楽しめると期待していました。

「14番目のターゲット」をご覧になった方はわかるかと思うんですが、ソムリエ、開始30秒ぐらいででてくるんですよね。

もうそこからは、この犯人のソムリエがどう掴まるのか、ということで気が散って、全く映画を楽しむことができませんでした。

その日から私は、ネタバレをすることを、「やまぐちる」という動詞で表現しております。

ネタバレの恨みは、メシの恨みの次にランクインしているといっても過言ではないでしょう。

どうぞみなさまお気をつけて。
いつどこで「やまぐちられる」か分かりませんからね。

おやすみなさい

ATSUKO

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