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うまい!けど小汚い昔ながらのラーメン屋について考えてみた。


ガラガラっとドアを開け、店内に足を踏み入れるとヌルッとした床の感触を感じる。
少しベトベトとした感じのカウンター、真っ黒になった換気扇が見える厨房で、タオルを頭に巻いた寡黙な店主が黙々とラーメンをつくり、色褪せた器に味自慢のラーメンを振る舞う。

そんな、昔ながらのラーメン屋にあなたは入れますか?

今の若い世代はどう答えるだろうか。
どれだけ味がおいしかろうが、そんな汚いお店になんか入店できない。
と思う人も今の時代多いのではないでしょうか。

おそらく、一昔前はそんなお店が普通だったと思います。飲食店といえど今ほど衛生面に頓着していなかったでしょう。

大切なのは味だから。

最近は、そんないわゆる昭和な小汚いお店も減ってきているように感じます。

ぼくは、地方生まれの田舎者です。そして、(.語弊はあるかも知れないけれどw)清潔綺麗な店内で味はそこそこのラーメンよりも、皿の底まで飲み干したくなるような、うまくて小汚いラーメン屋の方が好きです
(不味くて小汚い店は対象外ww)

ぼくの育った田舎の街には、今もそんなラーメン屋がいくつか存在しています。店主の高齢化も進んでいて、いつまで経営ができるのか・・・。
まぁ、多少の心配はしている。そこで、少しでもこの記事の読んだ読者が、明日にでも、うまくて小汚いラーメン屋に行きたくなるような話をしたいと思います🍜

今この記事で、うまくて小汚いラーメン屋というレッテルを付けてラーメン屋の話をしていますが、先ほども申したように、一昔前はそんなお店が【普通】でした。つまり、世の中の価値観が変わってしまっているのだと思います。

では、その要因はなんなのか。
それは、大多数の人が衛生的で綺麗な状態を求めるようになったから。そして、衛生的な店がよいという価値観が加速した理由はSNSの普及にあるとぼくは思います。

Instagramでいうと、自分が食べたものを写真を撮り投稿し、フォロワーに見せますよね。

そのときに、どんな写真なら良く思われるのか?

それは、味よりも、清潔感のある空間で、見た目がおしゃれで映えそうな盛り付けがされた写真だと思います。
そして、客だけなく店側も、Instagramで綺麗な写真を投稿したいというニーズ応えるべく、【たくさん投稿されるため】を前提とした店舗環境やメニュー立案を展開しています。

そんな時代の波に乗れていない。
いや、そもそも乗る気がないのが小汚い昔ながらのラーメン屋だと思います。

ただ、味に罪はない。
もちろん、このコロナ禍において最低限の食事環境は整備してもらう必要はあると思うが、個人的には、少しくらい汚くても味が担保されているなら気にしないし、むしろ、そんなお店の方が落ち着く気もする。

大手飲食チェーン店もさまざまな形態に変化し、日々胃袋争いを繰り広げている。

どうか、小汚いラーメン屋も続けれる限りで生き残ってほしいと考えています。


明日は、そんな、うまくて小汚いラーメン屋に行って一杯のラーメンと昔ながらの雰囲気を味わいながらお腹を満たそうと思います。



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