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『銀河鉄道の父』の映画感想まとめ

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『銀河鉄道の父』についてのすてきな映画感想をまとめるマガジンです。
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【感想】雨ニモマケズ

「銀河鉄道の父」を鑑賞したおかげで、宮沢賢治がどんな人物で、どんな人生を歩んだのかを少しだけ知ることができ、改めて彼の代表作「雨ニモマケズ」の詩を読みたくなった。 授業で宮沢賢治について学び、何度か作品に触れる機会はあったが、特に印象に残ることもなく過ごしてきた学生時代。 「雨ニモマケズ」は、宮沢賢治が亡くなってから、広く世に広まった作品。でも、彼の遺作のメモ帳に残されていたこの詩が、今世までたくさんの人々に愛され続けてきたのだから、素敵だ。 宮沢賢治は、科学者であり、

銀河鉄道の父 役所広司と菅田将暉 親子 を軸に太い「魂柱」が入った映画

深い青、黒、紅が混ざる空。きれいだ…銀河鉄道の車窓からの景色か? 《明治29年8月》とテロップ…宮沢賢治が生まれたのか?軽妙な空気感が漂う車中の役所広司(宮沢政次郎)で映画は始まった。帰宅し、赤ん坊と出会う。坂井真紀が出てきた。妻だ。続いて田中泯。役所広司の父役らしい。そこで、初めて赤ちゃんの名前を知る。 政次郎「宮沢、賢治、、、いい名前じゃ!」 初めて生まれた子の誕生で、政次郎から溢れ出る喜び。短いが、この役所広司のひと言で一気に引き込まれた。 明治時代ということもあり、