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『銀河鉄道の父』の映画感想まとめ

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『銀河鉄道の父』についてのすてきな映画感想をまとめるマガジンです。
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#田中泯

銀河鉄道の父 役所広司と菅田将暉 親子 を軸に太い「魂柱」が入った映画

深い青、黒、紅が混ざる空。きれいだ…銀河鉄道の車窓からの景色か? 《明治29年8月》とテロップ…宮沢賢治が生まれたのか?軽妙な空気感が漂う車中の役所広司(宮沢政次郎)で映画は始まった。帰宅し、赤ん坊と出会う。坂井真紀が出てきた。妻だ。続いて田中泯。役所広司の父役らしい。そこで、初めて赤ちゃんの名前を知る。 政次郎「宮沢、賢治、、、いい名前じゃ!」 初めて生まれた子の誕生で、政次郎から溢れ出る喜び。短いが、この役所広司のひと言で一気に引き込まれた。 明治時代ということもあり、

田中泯さんと昨年のKYOTOGRAPHIE2022と「銀河鉄道の父」

 1か月ちょっと前にバス停で見た広告です。余白には「Min Tanaka 田中 泯」と書いてあります。映画やテレビドラマで拝見する機会が増えてきた田中泯さんです。右手だけで何かを表現しようとしているのでしょうか。それが何なのかはわからないのですが、指の関節の曲げ具合、手のしわや陽に焼けているような肌の質感が印象的で、しばらくこの広告を見ていました。踊っている田中泯さんの姿がぼんやりと私の頭の中に現れてくるような感覚です。  そう感じたのは 昨年の KYOTOGRAPHIE