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ニートを楽しむ日記 8日目 4/8土 - 抽象表現主義というものを知る

7時半に蕪ちゃんを見送り、モーニングノートを書く。坂口恭平さんが『よみぐすり』で書いていたように、まずは100日。質を考えず、まずは100日間続けてみよう。100日やってみて、そこから評価したりもっと続けるか考えてみたりしよう。そうすると、好きになるし上達するらしい。やる前にその先のことを考えたり、毎度毎度これは意味があるのか?とかもっといい方法があるのでは?と思うクセがあるので、100日はその辺を考えずにやってみて、その後検証する。確かに、続きやすそうだ。このモーニングページもまずは100日やってみよう。

今日は何枚かパステル画を描いた。1枚目は夕陽の富士山。昔、大学のキャンパスから撮った写真を見ながら。で、次がそのイメージのままオレンジと黒でべた塗みたいに描いてみた。で、この前熊本のカフェで見たポスターがいい感じで誰のデザインかわかるかもと思って調べてみたら、抽象表現主義・カラーフィールドペインティングという言葉を知り、俺これ好きじゃンとなって、その代表的な作家を調べて、その人たちの絵や作品を見て、
それっぽい感じでもう2枚ほど描いた。抽象画って全然わからんと思っていたけど、デザイン的な要素を含んでいると思うと急に良さがわかったというか、むしろわかりやすいんじゃないかと思えてきた。千葉の佐倉のほうに抽象表現主義の代表的な画家マーク・ロスコの絵や他の抽象系の絵も飾っている美術館があるようなので、行ってみたい。カラーフィールドペインティングは、抽象表現主義の中でも幾何学図形なども使わず、地と図も分けない作風のことをいうらしい。立体感も陰影もない、ただ色を塗ったような作品。でもそれが大きなキャンバスに塗られると、色の中に立っているような感覚になり、見る人がそこに何かの意味や感情を見出すらしい。マーク・ロスコは瞑想する画と言われているそう。単色と見えて何重にも重ねて塗られた色が、見る人によって色が変わり、自分の心を映すような作品になっているとか。いやー、好きな感じだ。というか、いろいろ難しいこと書いてあったけど、多分もっと作者自身は単純に描いてたような気もする。そういえば、NETFLIXのデアデビルでキングピンが気に入っていた白一色みたいな絵も、カラーフィールドペインティングか。アメリカで抽象表現主義は花開いたって書いてあったので、アメリカ的な芸術の象徴・意味合いもあるのかもしれない。2-3枚自分でも描いてみて、これなら描けそうだなと思った。描けそうというのは、楽しんで描けそうだという意味で。人や花や動物は正直あまり描ける気がしないというか、描いても楽しめないというか、上手下手を考えてしまって楽しくないというか、あまり興味が持てなくて、坂口恭平さんのパステルを見て風景画ならと思って2-3枚描いてみたけど、悪くないけどあまりはまらないなあと思っていたけど、抽象画は描いていて楽しいし欲しい絵のイメージや描きたいイメージや図案がいくつも頭の中に湧いてくる感じがある。これなら毎日でも描けそうと思える。

きのう蕪ちゃんに最近の坊ちゃんの絵を見せてもらったけど、坊ちゃんの絵は大進化を遂げていて、あれも坂口さんの影響だと思う。一気にクオリティが上がっていて、今までは”かわいいイラスト”って感じだったのが、本当にアート・芸術の域になっていた。複雑な色遣い、温かみのある雰囲気。動物のモチーフ、色で形を描く描き方、どれも段違いになっていて、これなら個展を開いたりグッズを販売しても驚かないレベル。いやあ、坂口さんの影響力はすごい。そういえば坂口さんも最近はパステルで抽象画を描いていた。そこに行きつくものなのかな。そういえば自分の壁に飾ってあるディック・ブルーナの絵も、少し抽象絵画っぽさある。

夕方、『進撃の巨人』の新シーズンがAmazonPrimeに上がってることに気付き、1年半ぶりぐらいに見てみたが、内容をかなり忘れていたので少し遡って見直す。これは一気に見てしまおう。間をあけるとストーリー忘れるから。

抽象表現主義、カラーフィールドペインティング、マーク・ロスコと新しい知識・概念に出会えた一日だった。

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